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ジェルーシャと近づく (2) To Get Acquainted with Jerusha Abbott (2) [Daddy-Long-Legs]

ジェルーシャ・アボットが、自分の名前がつけられた経緯を語ると同時に、新たな名前ジュディーを提示するのは、1年生10月中旬の水曜日の手紙(10月10日付の手紙の第2信)です。つまり9月24日、10月1日につづく3通目です。――

     I've changed my name.
     I'm still "Jerusha" in the catalogue, but I'm "Judy" every place else.  It's sort of too bad, isn't it, to have to give yourself the only pet name you ever had?  I didn't quite make up the Judy though.  That's what Freddie Perkins used to call me before he could talk plain.
     I wish Mrs. Lippett would use a little more ingenuity about choosing babies' names.  She gets the last names out of the telephone book―you'll find Abbott on the first page―and she picks the Christian names up anywhere; she got Jerusha from a tombstone.  I've always hated it; but I rather like Judy.  It's such a silly name.  It belongs to the kind of girl I'm not―a sweet little blue-eyed thing, petted and spoiled by all the family, who romps her way through life without any cares.  Wouldn't it be nice to be like that?  Whatever faults I may have, no one can ever accuse me of having been spoiled by my family!  But it's sort of fun to pretend I've been.  In the future please always address me as Judy.  (Penguin Classics 17-18)
(わたし名前を変えました。
  カタログ〔便覧――「女子大のカタログ Vassar College Catalogue」参照〕ではまだ「ジェルーシャ」ですけれど、ほかはどこでも「ジュディー」です。はじめてもつことになったニックネームを自分でつけなければならないなんてちょっとほんと情けないです。でも、ジュディーというのはまるっきりわたしがこしらえたわけでもないのです。フレディー・パーキンズ〔この男の子は「ブルーな水曜日」の最後で、院長のもとを辞す理由としてフレディー・パーキンズのズボンのつぎをあてねばと、名前があがっていた孤児です〕がまだはっきりしゃべれなかったころにわたしをこう呼んでいたのです。
  リペット先生がもう少し頭をはたらかして赤ん坊の名前を選んでくれたらいいのに、と思います。姓は電話帳からとるのです――アボットって最初のページにあるでしょ――そしてクリスチャンネームはどこからでもひろってきます。ジェルーシャは墓石からとってきたのです。わたしはそれがずっと嫌でした。でもジュディーならまあ好きです。おばかさんみたいな、かわいい名前。わたしみたいではない女の子の名前です――家族みんなからかわいがられ甘やかされ、一生なんの苦労も知らないでとんだりはねたりして暮らしていける、かわいい青い目の少女の名前。そんなふうになれたら楽しいでしょう? わたしにどんな欠点があるとしても、わたしが家族に甘やかされたなんて誰も非難することはできないわ〔家族がおらず甘やかされもしなかったのだから〕! でもそういうつもりになるのはとってもおもしろい。これからはいつもジュディーとお呼びください。)

  英語が、というかジュディーの心情がなかなか微妙に揺れていて、よくわからないところがあります(既訳もまちまちです)が、適当に訳しました。

  前の記事「ジェルーシャと近づく (1)――ジェルーシャ・アボットと知り合いになるはじめての機会  The First Chance I've Ever Had to Get Acquainted with Jerusha Abbott」で書いたように、ジュディーは、たぶんつい10日ほど前には、「これは、これまででわたしがジェルーシャ・アボットと知り合いになる〔ちかづく〕 (to get acquainted) はじめての機会です。彼女を好きになれるのではないかと思っています」、そして「あなたもそう〔=彼女(ジェルーシャ・アボット)を好きになれると〕思いますか?」と語っていたのです。

  この短期間での変化はなんなのでしょうか? アイデンティティーの転換なのでしょうか?

  と、思案しながらつづく~♪

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1919年のサイレント
Daddy-Little-Legs (邦題『孤児の生涯』)におけるリペット院長の命名法


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コメント 1

morichanの父

couple さま、kaoru さま、インテリアンさま、pcluxury さま、perl さま、nice どうもありがとうございます。
by morichanの父 (2010-03-31 20:12) 

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