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評論社の英文世界名作シリーズ "Masterpieces for Young People" Series, Hyoronsha [ひまつぶし]

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『あしながおじさん』の邦訳がおおむねだんだん集まったのとともに、注釈書の類を探してしまう、という蒐集癖が少しだけムクムクと頭をもたげていた夏でした。 それで、あまぞんの検索で、一冊1万円以上というアホみたいな値段がついている絶版の注釈書の存在は知っていたのです。あ゛ー、これです。まだ出てます――「脚ながおじさん (上巻) (ニュー・メソッド英文対訳シリーズ (C-1)) 竜口 直太郎、ジーン ウェブスター、 Jean Webster (- - 1995/11) 2 点の全新品/中古商品を見る ¥ 11,999より」。このあいだ、同じ出版社の同じ注釈者の本(でも違うシリーズらしい)が、10分の1以下の価格で出ていたので、買ってみました。そうしたら、なんとー、この夏本棚から出てきたメルヴィルの『避雷針売りの男』と基本的に同じシリーズだったのでした。

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龍口直太郎・清水良雄共著『あしながおじさん』(評論社、英文世界名作シリーズC-2、昭和43年11月30日初版発行; 昭和60年5月30日初版3刷発行: ISBN4-566-04306-1) 53pp.+別冊28pp. 400円

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尾川欣也訳注・H. メルビル『避雷針売りの男 ほか』(評論社、[英文]世界名作シリーズ50、昭和50年4月30日発行: ISBN記載なし) 85pp.+実力テスト1枚[?]. 350円

  英文世界名作シリーズというのは、「くわしい脚注・全訳つき」で、レベルが、「[A] = 中学上級~高校初級」、「[B] = 高校中級」、「[C] = 高校上級以上」と3段階に分かれた、(往時の中高生の使用を考えれば)副読本ないし自習本のシリーズです。

  初版の刊行年は後ですけれど、ISBNの慣行以前に刊行されている『避雷針売りの男ほか』の巻末の広告を見ると、つぎのようなラインアップです。――

MasterpiecesForYoungPeople-5.jpg

それぞれの頭の数字は、ABCをとおした通巻番号で、まあ、順調に出版されれば刊行順の番号でもあるのかもしれません。ひまつぶしに書き取ってみます。

〔A〕
1   はだかの王様・魔法のバイオリン
5  赤ずきん・ジャックと豆の木
6  イワンのばか
10 日本おとぎ話I
11 イソップ寓話
12  フィフティー・フェイマス・ストーリーズ
13 マッチ売りの少女
15 幸福な王子
16 真夏の夜の夢・美女と野獣
17 オズの魔法使い
18 日本おとぎ話II
19 コーカサスの捕虜

〔B〕
2  クオレ・最後の授業
4  偉人の伝記
9  ふしぎな国のアリス
14 ハーンの怪談
31 ハムレット
32 ハーン 牡丹燈篭(ぼたんどうろう)
33 モーパッサン 告白 ほか
34 モーパッサン 首飾・二人の友

〔C〕
3   赤毛のアン・若草物語
7  あしながおじさん
8  狼王ロボ
46 O・ヘンリー短編選 二十年後 ほか
47 ディッケンズ 黒いベール・貧乏な親類のはなし
49 メルビル 幸福な失敗・バイオリン弾き
50 メルビル 避雷針売りの男 ほか

  このころ――とりあえず昭和50年ごろまで――はABCをとおして番号が振られており、たとえば『避雷針売りの男ほか』は、表紙に「〔C〕 世界名作シリーズ50」と書かれ、Cの何番とは書かれていません。それと、「英文世界名作シリーズ」と表紙には書かれておらずに「世界名作シリーズ」であり、奥付も「世界名作シリーズ50 避雷針売りの男 他」ですが、この広告と、ジャケットの裏には「英文」がくっついて「英文世界名作シリーズ」となっています。

  その後、おそらく昭和50年代に、ABCを貫通する通し番号がはずれて、ABCごとの番号が付されるようになったようです。たとえば『あしながおじさん』はC-2 です。

  この方式であらためてシリーズを並べてみます。

〔A〕
A-1  1   はだかの王様・魔法のバイオリン
A-2  5  赤ずきん・ジャックと豆の木
A-3  6  イワンのばか
A-4  10 日本おとぎ話I
A-5  11 イソップ寓話
A-6  12  フィフティー・フェイマス・ストーリーズ
A-7  13 マッチ売りの少女
A-8  15 幸福な王子
A-9  16 真夏の夜の夢・美女と野獣
A-10 17 オズの魔法使い
A-11 18 日本おとぎ話II
A-12 19 コーカサスの捕虜
A-13    黒馬物語   
A-14    人に必要な土地
A-15    母をたずねて
A-16    マザーグースのうた
A-17    かなえられたクリスマスの夢
A-18    ピノッキオの冒険
A-19    ドン・キホーテの冒険
A-20    船乗りシンドバットの物語
A-21    モウビィ・ディック(白鯨)
A-22    ピーター・パン物語 ほか
A-23    アリババと40人の盗賊
A-24    長靴をはいた猫
A-25    アメリカの民話
A-26    ロシアの民話

〔B〕
B-1  2  クオレ・最後の授業
B-2  4  偉人の伝記
B-3  9  ふしぎな国のアリス
B-4  14 ハーンの怪談
B-5  32 ハーン 牡丹燈篭(ぼたんどうろう)
B-6  31 ハムレット
B-7  33 モーパッサン 告白・復讐 ほか
B-8  34 モーパッサン 首飾り・二人の友
B-9      賭・田舎医師
B-10    ロミオとジュリエット
B-11    J.ニュートンとどれい売買 
B-12    わが名はアラム(上)
B-13    わが名はアラム(下)
B-14    現代世界の偉業(上)
B-15    現代世界の偉業(下)
B-16    レ・ミゼラブル
B-17    英語ユーモア傑作選I
B-18    英語ユーモア傑作選II   
B-19    旧約聖書物語
B-20    新約聖書物語 
B-21    鹿狩・あの時分
B-22    波の音・青春の頃
B-23    雁・ポチ    

〔C〕
C-1  3   赤毛のアン・若草物語
C-2  7  あしながおじさん
C-3  8  狼王ロボ
C-4       信号手ほか
C-5  46 O・ヘンリー短編選 二十年後 ほか
C-6  47 ディッケンズ 黒いベール・貧乏な親類のはなし
C-7  49 メルビル 幸福な失敗・バイオリン弾き
C-8  50 メルビル 避雷針売りの男 ほか
C-9      妻ゆえに
C-10    モルグ街の殺人
C-11    ジェイン・エア
C-12    シャーロック・ホームズの冒険
C-13      カンタビル邸の幽霊
C-14    模範的な百万長者
C-15    ヘンリー・ライクロフトの私記
C-16    修道士と絞首吏の娘
C-17    宝島(上)
C-18    宝島(下)
C-19    ラング動物記
C-20    アーサー卿の犯罪
C-21    ヘンリー・シュガーのわくわくする話

  B-23 の『雁・ポチ』の「ポチ」と、C-21の『ヘンリー・シュガーのわくわくする話』とか、「なんやそれ」という感じで気になるのですけれど、それはともかく、高校生向けの参考書として、ハーマン・メルヴィルの短篇2篇が2冊採られているのがちょっと驚愕的なのでした(有名な『白鯨』はAに入っていますが、たぶん、こちらはリトールドではないかと想像され)。

C-7に入っている2篇――
"The Happy Failure" (Harper's New Monthly Magazine, July 1854)
"The Fiddler" (Harper's New Monthly Magazine, September 1854)

C-8に入っている2篇――
"The Lightning-Rod Man" The Piazza Tales (1856)
"Poor Man's Pudding and Rich Man's Crumbs" (Harper's New Monthly Magazine, June 1854)  

   いま、大学の英文科の学生も読まないだろうし、そもそも読ない(つまり読解英語力&感性がない)のではないか、と思われます。

/////////////////////////

Harper's New Monthly Magazine, Volume IX (June to November 1854) <http://www.archive.org/stream/harpersnewmonth04unkngoog#page/n7/mode/1up> 〔Internet Archive〕


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ポチ (その1)――英文世界名作全集B-23 Pochi (1): "Masterpieces for Young People" Series, Hyoronsha, B-23 [ひまつぶし]

  評論社から出ていた「英文世界名作全集」シリーズのB-23 『雁・ポチ』も、アマゾンの中古書で出ていました。『あしながおじさん』などが1万円台で売っているのに対して、これは文字どおり桁違いの値が付いています。―― 

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  74ページで11万円というのはゴウキでハンパない値段の付け方だと思いますが、929 という端数が怪しげに半端です。1984年(昭和59年)というのは初版の年ではないですね。・・・・・・というのはさておき、二葉亭四迷と書いてあって、ああ『平凡』か、とわかりました(「雁」=森鷗外はすぐに連想したのですけれど)。。

  平凡(青空文庫) <http://www.aozora.gr.jp/cards/000006/files/3310_8291.html>

  自分は知らなかったのですが、ウィキペディアを見ると、教科書でも有名な、とか書いてあって、なるほど、「ポチ」という題で、中学校1年生の現代国語の教科書に載っていた時期があったようです(光村図書――1年生の教科書『中等新国語』昭和34年――とか)。それから、自分のパソコンでは聞けませんが、朗読の「ポチ」もWEB上に見つかります。――

  声の図書館 作品紹介 ポチ 二葉亭四迷 北林きっこ <http://koetosho.com/reading/mobile/view060000.do?b=000002>

   「捨て犬に対する、子供の純粋な愛情を描いた完全な言文一致の作品。思わず微笑まされ、心を暖かくされる小篇。」と書かれているので、ポチが殺されてしまう前の部分が我が国の教科書や子供向け文学全集類に採られてきたようです。後者については、たとえば小学館の「少年少女世界の名作文学」の第48巻(1967年)の「日本編4」には「ポチの話」という題で載っています。――

  小学館 少年少女世界の名作文学 (全50巻) 収録作品一覧 <http://nazede.gozaru.jp/meisakubungaku.html>

  あっさりつづく

///////////////////////////
参考urls:

二葉亭四迷論 目次 <http://www2.odn.ne.jp/~cat45780/> 〔(C) Mikio Akamine〕

二葉亭四迷 平凡(青空文庫)<http://www.aozora.gr.jp/cards/000006/files/3310_8291.html>

「二葉亭四迷」, Wikipedia <http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E8%91%89%E4%BA%AD%E5%9B%9B%E8%BF%B7>

"Futabatei Shimei," Wikipedia <http://en.wikipedia.org/wiki/Futabatei_Shimei>

An Adopted Husband [Sono Omokage] <http://www.archive.org/details/anadoptedhusban01futagoog>

 

 

 


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ポチ (その2)――あしながおじさんとポチ Pochi (2): Daddy-Long-Legs and The Wild Goose and Pochi [ひまつぶし]

評論社から出ていた「英文世界名作全集」シリーズB-23 『雁・ポチ』が、「雁」のほうは森鷗外(というのはわかってましたが)、「ポチ」のほうは二葉亭四迷ということがわかったのですけれど、アマゾンの中古書に現在出ている額――113,929円也――の100分の1くらいでもまだ買う気は起こらない自分がいます。

  それでも、この手の注釈書というのは、図書館にもほとんどおさめられておらぬようですし、・・・・・・と思ったらさにあらず、国立国会図書館にはちゃんと収蔵されていました――

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  さすがです。戸部実之が「英訳」「注」を行なっていること、「ポチ」の英語のタイトルは "Pochi" であること、アマゾンの「書誌情報」だと74ページとなっているのが「53,21p」、つまり本文53ページと付録に分かれていること(とは書いていないが、まあ、そういうことがわかります)、さらに「付属資料」に「1枚」「実力テスト」が付されていることも記されています。出版年はアマゾンと同じく1984年9月となっています。

  手元にある世界名作シリーズ [Masterpieces For Young People] 50 [のちのC-8]『避雷針売りの男』は左右見開きページの対訳(右ページに訳と注釈)で、あとは実力テストがA4判4つ折裏表一枚付いているだけです(昭和50年4月30日発行)。いっぽう英文世界名作シリーズ [Masterpieces For Young Poeple] C-2 『あしながおじさん』は、対訳式ではなく、53ページの本文の毎ページ下に脚注と設問があり、分冊で23ページの「全訳・設問の答」が接着されています。こちらは昭和43年11月20日初版、昭和60年5月30日初版3刷と奥付には書かれているけれども、この体裁は初版の第一刷のときには違っていたのではないかと想像されます。

   『あしながおじさん』の「はしがき」には次のように説明があります。――

 評論社より刊行した英文対訳シリーズは好評のうちに全40巻をもって一応完結をみたが,それは家庭での自学自習に供するのが第一の目的であり,教室で使用するには,見開き同ページに訳(Breath-group ごとの直訳ではあるが)があるため,いささか不向きの点もあった.それで,対訳シリーズの内容の精神を生かしながら,かつ教室でも使える Text を,という声が各方面からだいぶ寄せられ,その要望に応えて出版したのが「現代作家選」であった.これはおもに論文・随筆を取り上げたもので,程度も受験生向きのものであった.ところが,高一・二程度の者でも読める,やさしい内容のものもほしい,という要望も非常に多く,ここに改めてこの「世界名作シリーズ」の誕生となったわけである.
  本シリーズの内容は,英文対訳シリーズの内容の精神と同じく,「おもしろく読みやすい」ものを重点的に選んでいくつもりである。

  筆者名もなく、日付もないので、いつの時点のものか、わからない文章です。わかりませんが、「龍口直太郎・清水良雄訳注」によるシリーズであったらしい「ニュー・メソッド英文対訳シリーズ」全40巻(これは国語のほうの「ニューメソッド国文対訳シリーズ」全28巻と姉妹篇であるらしい)のあとに選ばれた体裁であることは確かなようです。それとも同じ二人が、既存の世界名作シリーズを改編したということなのかしら。しかし元の注釈者がいるしなあ・・・・・・不明です。

  『避雷針売りの男』のほうの「はしがき」は、メルヴィルの作家としての特色と収録作品の解説が2ページ半あるのみで、体裁やシリーズについての説明はないのでした。あ、いま、あらためて裏カバーを見ると、「◆この本について」という題で以下のように書かれていました。――

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  世界の名作を英文で読みましょう。
  このシリーズは,中学上級から高校・大学初級までの諸君が,おもしろく,やさしく読める名作ばかりを集めたものです。
  たのしみながら読みすすむうちに,いつのまにか,しっかりした読解力が身についている自分を発見しておどろくでしょう
  脚注では語句文法構文上の要点も,はっきりつかめるようにいたしました。

  あら、大学生も使用したのね。この本に挟まれていた広告を見ると、郵便はがきが10円のころに、英文対訳シリーズが150円、世界名作シリーズも150円で売られていたことがわかります(いや、はっきりとはわかりませんが・・・・・・奥付の昭和50年と定価の350円とこの広告とはがきの四者の関係がはっきりしません)。

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  ひまなときに郵便の料金などとともに調べてみたいと思います(この記事がひまつぶしじゃないんかいw)。あ、ポチの話がどこかへ~♪ 

 


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Herman Melville 避雷針売りの男ほか、尾川欣也注釈 [ひまつぶし]

途中でなんとなく予測していたことだけれど、シリーズ(の諸要素)はさまざまに混交して新たなシリーズをつくるものなのでした。

評論社から出ていた「英文世界名作全集」シリーズのC-8、自分が持っている版(昭和50[1975]年4月30日発行)だと世界名作シリーズ50 〔C〕 の尾川欣也訳注/H・メルビル『避雷針売りの男 ほか』は、それ以前に同じ評論社の「英米作家選 [Masterpieces of British & American Writers]」というシリーズの第8巻として1968年1月に出ておったのでした。

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  手元の版はページ番号が振られているのは85までですけれど、白紙と奥付とその裏の広告(↓)までカウントすると88なので、基本同じなんじゃなかろうかと思われます。

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世界名作シリーズ50 避雷針売りの男 他 (1975.4.30)

   「英米作家選 [Masterpieces of British & American Writers]」というシリーズは、たとえば次のような作家・作品をいれて、1960年代後半に出ていたもの(らしい)。

随筆選 / G.K.チェスタトン. -- 1967.4. -- (英米作家選 1)
短篇集 / N. ホーソン-- 1967.4. -- (英米作家選 2)
カンタビル邸の幽霊 / Oscar Wilde. -- 1968.1. -- (英米作家選 7)
避雷針売りの男 / Herman Melville. -- 1968.1. -- (英米作家選 8) 
警官と讃美歌 / O. Henry. -- 1968.10. -- (英米作家選 9)
シャーロック・ホームズの冒険 / Conan Doyle. -- 1968.10. -- (英米作家選 10)
新しい文芸批評の方法 / C. S. Lewis. -- 1969.2. -- (英米作家選  11)

  『シャーロック・ホームズの冒険』は『避雷針売りの男ほか』と同じく英文世界名作シリーズのCレベル(高校上級以上)のC-12に、『カンタビル邸の幽霊』はC-13に、おそらく衣替えしています。

  実は2のホーソンと8のメルビルと10のドイルはいずれも尾川欣也の訳注なのでした。尾川欣也という人は、東海大学文学部第一外国語学科の専任だったらしいっす。『東海大学新聞』(2000年3月) には、4月1日付名誉教授として名前が挙がっています(外国語教育センター第一類)。

  評論社から佐藤正司、徳永守儀と共著で、次のような参考書を60年代末に集中的に出版してもいます――『英語正誤問題の急所と演習』 (1967.5 [パターン・システム 1])、『英語選択・陥穽問題の急所と演習』 (1967.5[パターン・システム 2])、『英語書き換え問題の急所と演習』 (1968.2[パターン・システム 3])、『英文法・作文』 (1968.5[大学受験プランアップ問題集 12]; 1975.11[大学受験ニュー・プランアップ問題集 14])、『英文解釈』 (1968.8[大学受験プランアップ問題集 11]; 1975.11[大学受験ニュー・プランアップ問題集 13])。

  あと、世界名作シリーズ49〔C-7〕の、もう一冊のメルヴィルの短篇集『幸福な失敗・バイオリン弾き』の訳注(たぶん1971年11月)も尾川欣也でした。メルヴィルが専門の人だったのではないかとも思われます。WEB上にはpdf. で読めるメルヴィル短篇論が見つかります。――

  「Melvilleの短篇に於けるserenityの追求」 『東海大学文学部紀要』 15 (1971): 231-44 <http://nels.nii.ac.jp/els/110000195214.pdf?id=ART0000562409&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1257251911&cp=>

   モーリちゃんの父は1960年代の大学受験というのは、庄司薫その他の小説などを通してしか知らず、メルヴィルと反体制とかを思いつつ、大学紛争で石を投げることとメルヴィルの石との関係とか、メルヴィル・インダストリーと呼ばれた研究の隆盛と資本主義的システムの関係とか、往時を思い遣るしかできないのですが、ともかく、受験生もメルヴィルを読んでいたというのはいろいろな意味でしみじみするのでした。

/////////////////////////////////

Sky-Hawk: Melville Study Center, Japan <http://www.isc.meiji.ac.jp/~makino/index.htm> 〔Translation
f. The Happy Failure と h. The Fiddler には尾川欣也の評論社の注釈書(対訳だから)が挙がっているけれど、g. The Lightning-Rod Man と c. Poor Man's Pudding and Rich Man's Crumbs には挙がっていないです〕

以下再掲――

C-7に入っている2篇――
"The Happy Failure" (Harper's New Monthly Magazine, July 1854)
"The Fiddler" (Harper's New Monthly Magazine, September 1854)

C-8に入っている2篇――
"The Lightning-Rod Man" The Piazza Tales (1856)
"Poor Man's Pudding and Rich Man's Crumbs" (Harper's New Monthly Magazine, June 1854)  

Harper's New Monthly Magazine, Volume IX (June to November 1854) <http://www.archive.org/stream/harpersnewmonth04unkngoog#page/n7/mode/1up> 〔Internet Archive

 


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ポチ (その3) Pochi [ひまつぶし]

評論社から出ていた「英文世界名作全集」シリーズB-23 『雁・ポチ』の「ポチ」をWEBで調べているときに出てきたのは、明治期に犬猫の名前として広まったらしい「ポチ」の語源・由来についての議論・薀蓄の数々でした。

  いちおう新しい情報を入れているだろうと期待されるウィキペディアでは、しかし「ポチ」(曖昧さ回避のためのページ)という短い記述しかないのをいろいろ他にあたったあとでw、知りました。――

ポチ

  • ポチ (グルジア)。グルジアの都市。
  • ポチ (misonoの曲)。misonoのシングル。
  • かつて日本でよく用いられた犬の名前。語源については、フランス語の「petit」(プチ=小さい)、英語の「spotty」(スポッティ = ブチの犬)などの説があるが定かではない。明治時代から広まり、明治34年に出版された「幼年唱歌 初編 下巻」に収録された童謡「花咲爺」で犬の名前をポチとしている。現在では権力者に対して犬のように従順な者を揶揄した蔑称として使われることが多い。

   語源については、ウィキペディアのに短く説明されている、(1) フランス語の "petit"、(2) 英語の"spotty" 説のほかに、(3) 英語の "pooch" (もと俗語、いま口語で犬、ワンちゃん)、(4) アメリカで小さい斑点のある犬の名として一般的だった "Spot" と日本語の「小さい点」のポチとの類推的混交、(5) ただ斑点をいう日本語、(6) ブチがなまってポチになった、など諸説フンプンのようですが、ウィキペディアもいうように、「定かではない」ようです。  

  それでも、面白かったのは、1997年から2004年にまたがる「ことば会議室:ぽち」の議論とそこに出てくるいろいろな文献情報でした。辞典以外の現代の人の文章では山本夏彦と関川夏央。どういう典拠があるのかしら、ということも興味深く。あと、このページのリンクが切れている「ことばの話1619「ポチ」」は、たぶん「道浦俊彦/とっておきの話」というページに入っているものだと思います。話としては、外来語説と日本語説(江戸時代からあったし、明治19年の用例もあるというような)があって、二葉亭四迷の『平凡』(明治40年=1907年)も言及されることがあるのでした。

  あと「インスト日記~パソコンインストラクターダイアリー~」の「ポチ袋」。これには「言葉の世界・伝言板 2002年8月」に引用されているのと同じ、飛田良文『明治生まれの日本語』(淡交社,2002.5.13)の記述が、同じような仕方で引用されているのですが・・・・・・同一人なのかしら。

「ぽち」が犬の愛称であること、明治生まれの日本語であることは確実であるが、小犬であるかどうかは疑問である。第一期国定教科書にみえる「ぽち」の絵は「ぶち犬」である。赤本『枯木花さかせ親仁』の犬も「ぶち犬」である。子犬(ママ)だけをさしてはいない。「ぶち」「まだら」の意味の「ぽちぽち」が起源とも、点々の意味のspotty〔スポッティ〕からとも考えられる。またフランス語のpetit〔プティ〕からとも、英語のpooch〔プーチ〕(犬・アメリカの俗語・雑種犬)からとも考えられる。しかし、明治時代にspotty,petit,poochの借用語と考えられる用例は、発見されていない。したがって、今のところ「ぽちぽち」が、起源なのではないかと考えられる。(164頁)

  ま、自分もコピペによる増殖をやってしまったりして。孫引きです。

  それと、薀蓄斎林哲夫氏のブログ(前)記事「2004年8月28日(土)トウキビは壁に並んで吹かれている」は、断言的で、はあ、と低頭する気配なのだが、モロモロ、たとえばポチは「「小さい点」のことである」とか、別件でシロについて「白は冥界との関係を連想させる(死者の白装束)。「花咲爺」の話でも犬が殺されて埋められた場所に樹木が大きく育つというあたり、エジプト神話にも直結しそうだ。」 そんなに断定できることなのでしょうか(人のことは言えませんが)。ともあれ、リサーチよりも解釈に進む姿勢が興味深いのでした。

  それから、比較的最近の記事として、県立長野図書館メールマガジン (2007. 9. 1) の「郷土ゆかりの作家コーナー」で、文部省で国語教科書の先駆をつくった郷土の人、湯本武比古を紹介して、(他でもポチの最初の例として言及される)明治19年の『読書入門』の「ポチ」が湯本による造語である(「ポチの名づけの親が湯本武比古なのです」)ことを説明しています。

湯本武比古は江戸時代末期に現在の中野市に生まれました。長野市や松本市で教職
につきますが、学問への希求がつのり23歳にして職を辞し単身上京します。東京
師範学校中学師範科を卒業し、幾許(いくばく)もなく文部省に勤めることになり
ます。そこで日本の国語(読本)教科書の先駆けとなる『読書入門』を編集するの
です。カナ五十音を一字ずつ取り上げて文章にして教えるという作りの編集でしたが、
「ポ」の文章を作る段になってはたと行き詰まってしまったそうです。当時の日本語
に「ポ」で始まる単語がなかなかなく、湯本武比古は苦心の末「ポチ」という無意義
の呼び名をつくり、犬の呼び名として次の文章と犬の絵を『読書入門』に載せました。

 ポチハ、スナホナイヌナリ。ポチヨ、コイゝダンゴヲヤルゾ。パンモヤルゾ。
                  (『読書入門』文部省 明治19年9月刊)

これが面白い言葉だったので何時とはなしに全国にひろまった、と『故湯本武比古
先生』という記念誌に教え子の蟻川英夫が書いています。
 ためしに「ぽち」という言葉を辞書でひくと

 犬につける名。特に、明治三、四〇年代に流行した。
(『日本国語大辞典』第2版 日本国語大辞典第二版編集委員会編 小学館 2001)

とあり、またこの辞書には二葉亭四迷が小説『平凡』(明治40年)で犬の名として
使っているという用例がでています。語源については諸説があるようですが、“ポチ”
が日本で犬の名として定着していくもとが湯本武比古の『読書入門』であるというのは
年代的に見てもかなり信憑性があるのではないでしょうか。 <http://archive.mag2.com/0000179345/20070901080000000.html>

    この文章は、ポチ=無意義という断定を含んでいるのですけれど、湯本さんは苦労して犬の名前として適当にポチを思いつき、教科書にまで載せてひろめちゃったのでしょうか。ほんとでしょうか。実はこの教科書の文は、「ことば会議室」で孫引き的に引用されている山本夏彦の文章が問題にしているものです。――

当時の教科書西洋の直訳なのである。さし絵までそっくり頂いているのである。だからポチヨコイコイ、などと画中の少年が言っているのである。ポチはプチPetiの訛りだから、明治以前の犬にはこの名はない。正直爺さんの犬はシロである。パンモ ヤルゾとあるので分った。当時のパンは人間にも珍しいもので犬にやるものではない。〔山本夏彦『私の岩波物語』(文藝春秋, 1994. 5; 文春文庫, 1997. 5)〕

  えーと、孫引きの引用だから曾孫引き、を敢えて行ないました。

  ということで、くるくると自分の尻尾をおいかける犬のように因果はめぐる風車なのでした。

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Yomikaki Nyumon (1886)

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つづき ⇒ 「明治16 (1883)年に洋犬ポチが川に身を投げた話――ポチ (4) Pochi


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明治16 (1883)年に洋犬ポチが川に身を投げた話――ポチ (4) Pochi [ひまつぶし]

湯本武比古が明治19年の『読書入門(よみかきにゅうもん)』に「ポチハ、スナホナイヌナリ。」云々の文章を入れる3年前の明治16年、東京品川で洋犬ポチが投身自殺?の記事が新聞に載っているのを見つけました。『讀賣新聞』明治16 (1883) 年6月2日(土)(第2008号)のp. 2の第一段から第二段にかけて――

YomiuriShimbun1883.6.2,p.2b.JPG

YomiuriShimbun1883.6.2,p.2a.JPG

    適当に書き写してみます。―― 

〇次は犬の身投話し 北品川宿の高士清蔵方に三年ほど以前より飼て有た洋犬《かめ》は大きサ一尺二三寸の白斑《しろぶち》にて名をポチと呼び頻りに寵愛して居りしが飼主清蔵は去年の暮に他へ引き越すにつき隣家の雑業難波健蔵が日ごろ懇望なるに任かせポチを同人に与へて引越しき後に健蔵方に飼われて居るうち四五日跡より此ポチが病気付き頻りに苦しむと健蔵は不便〔憫?〕がり食物や薬など与へても更に食ずおひおひ重る容体にて所詮本復は覚束なき様子なりしが一昨日の午後三時ご

ろポチは斯く病に苦しめられ甲斐なき命を生き存へんより淵川へ身を投て此苦痛を逃れんものと覚悟を極めたものと見え病苦を押して臥処を這ひ出で日ごろ可愛ッて呉る主人の居間の方を名残り惜し気に見返り見返り同番地の堀何某方の門前まで這ひ行き兼て此家にはポチと同じ様な飼犬が有て至ッて仲がよく毎日の様に遊びに行きたれど今は門内へ入る気力も無く同所で暫く休んだ上目黒川の川下なる品川洲崎の川の方へ這ひ行くを万一川へ落ちては気の毒だと近所の者が二度まで引戻してやッたがなかなか思ひ止まらず終に洲崎の川へ飛び込んで果敢なくなりしは全く死んだ後にて主人の厄介になるまいとの気扱ひで有たらうとて飼主はいとど不便に思ひ早速死骸を引上げて菩提所へ埋葬したといふ

  いろいろと面白い内容の記事ではないかと思われます。 

  第一に、洋犬を Come から転じて「カメ」と呼んでいたというのは、前の記事に引いた、たとえば「「ことば会議室:ぽち」」でも言及されていることですけれど、犬の名前というより、犬のことを(全体に)カメと呼んだのであるらしいことがうかがわれます。

  「三年ほど以前より飼て有き洋犬《かめ》は大きサ一尺二三寸の白斑《しろぶち》にて名をポチと呼び」とあることから、第二に、ポチの名は「白斑」の斑にかかわるらしい(もっとも、体長40センチ足らずという小柄さも理由かもしれませんが、さらにいえば「洋犬」であることも理由かもしれませんが、文章としては「白斑にて」のほうに「名をポチと呼」ぶ理由の焦点があるようにみえます。第三に、そもそもこの記事は湯本武比古が(長野図書館メールマガジンによれば)「苦心の末「ポチ」という無意義の呼び名をつくり、犬の呼び名として次の文章〔ポチハ、スナホナイヌナリ。ポチヨ、コイゝダンゴヲヤルゾ。パンモヤルゾ。(『読書入門』文部省 明治19年9月刊)〕と犬の絵を『読書入門』に載せ」る3年前の事件で、さらにその3年前からポチは飼われていたという事実です。もちろん名前が何年に付けられたのかはわかりませんけれど、少なくとも「無意義」ではない理由から「ポチ」の名が犬に与えられていたことがわかるわけです。(ついでながら、句読点なしの文章はほとんど江戸時代のままで、トピックセンテンスもパラグラフ感覚もなかったのだ、と思われます。)

  逆に言えば、『読書入門』によってあるていど無限定に犬のことをポチと呼ぶ習慣が広まったということは考えられるのでしょうけれど。


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ポチ (その5) Pochi [ひまつぶし]

11月1日にアマゾンの中古書を見たとき(「ポチ (その1)――英文世界名作全集B-23 Pochi (1): "Masterpieces for Young People" Series, Hyoronsha, B-23」参照)は113,929円だったのが、一週間後のさっき見たら、3万5千円あがっていました。

WS000252.JPG

 

  おそるべし。けむんぱす。


タグ:ポチ
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大天使ミカエルが踏みつぶすものたち(1) Those Whom the Archangel Michael Treads (1) [ひまつぶし]

いちおう前の記事――
大天使ミカエルのこと The Archangel Michael」 

大天使ミカエルの図像は、いろいろなものを踏みつけにする姿を描いているものが多いです(ジャンヌ=ダルクのヴィジョンに現われるときなどは例外)。出典不詳をものともせずにメモがわりに並べておきます。

1.  michael_by_raphael.jpg
image via "Michaelmas: September 29," Wilson's Almanac free daily ezine <http://www.wilsonsalmanac.com/michaelmas.html>

  これはラファエロ Raffaello Sanzio, 1483-1520 が描いたミカエル。踏みつけられてる相手も羽があるので、人間ではなくて堕天使です。このWilson's Almanac というのは、だいぶ前からあると思うのですが、日ごとにヴィジュアル豊富に伝承や神話やにまつわる記事が書かれていて、おもろいです。

 

2.  archangel_michael_reni.jpg
image via Antony Graf's Blog, 2009 May 23 <http://cftkd.wordpress.com/2009/05/23/obsessed-a-word-the-lazy-use-to-describe-the-dedicated/>

    先の記事にもあげた有名なグイド・レニ Guideo〔Guido Reni 2010.9.9訂正〕 Reni, 1575-1642 の絵で踏まれているのも、おっちゃんではなくて羽の生えた堕天使、もしくは魔王です。英語のWikipedia に引かれている絵のキャプションは――"Guido Reni's archangel Michael (in the Capuchin church of Santa Maria della Concezione, Rome, 1636) tramples Satan. A mosaic of the same painting decorates St. Michael's Altar within St. Peter's Basilica."  Satan と書いています。ラファエロやグイド・レニの絵のあとに書かれるミルトンの『失楽園』(1667) に入り込み流れ出た物語としては、光の天使として神にもっとも近いところにいた Lucifer ルチフェル=ルシファーが神に反逆し、Belial ベリアルや Beelzebub ベルゼバブや Moloch モロクなどの配下の天使たちと一緒に天上界で戦争を起こします。およそ天使の3分の1がルシファー側につき、残りの3分の2と戦うわけです。『失楽園』のおはなしだと、ルシファー軍と戦う神の側の天使としてミカエルとガブリエルとラファエルそろって出てきます、もちろん。で、ルシファーはミカエルにどつかれて天上界を追われて堕ちていき、地獄界の王、Satan サタンとなります。
Dore_paradise_lost_19-SatanExpelledfromParadise.jpg
Satan Expelled from Paradise ギュスターヴ・ドレの『失楽園』挿絵

Dore_Paradise_Lost_1-FallenAngels.jpg
Fallen Angels - Gustave Dore
ルシファー側の天使たちも落っこちて堕天使 fallen angels となります。まー、Devil(s) 悪魔です。Satan を「悪魔」ということもありますけれど、devil に複数形はあっても Satan に複数形はありません。類推的にいうと、天上界のの天使対地下界の悪魔で、悪魔の王がSatan です。ルシファーは神ヤハウェーに対抗するわけですが、構図的にいえば、ヤハウェーの下に天使たち、神と対抗するサタンの下に悪魔たち、という感じ。

  さて、ルシファー=サタンは挽回策を練って、人間を誘惑するのですが、その結果人間もパラダイスを追われることになるわけです。アダムとイヴを楽園から追放する役割をヤハウェーから任せられるのもミカエルです。アダムたちを優しく説諭するのはラファエルです。で、ついでにいうと、その後の歴史(つまりアダムとイヴが時間に落ちてからの時間・空間において)人間と神のあいだで神から人間へのメッセンジャーとしての仲介的役割を天使が担うわけですが、神が直接地上に現われないように、魔王も直接は現われず、悪魔をつかわすわけです。そして、神との契約ではなくてサタン(あるいはそのエージェントである悪魔)との契約を交わすと人間は witch (「魔女」と訳されるけれど、男もウィッチです)として天上界側ではなくて地獄界側に反転します。だから、ヒエラルキーとして、

神 (God)―天使 (angel) ―人間 (man)―|―魔女 (witch)―悪魔 (devil)―魔王 (Satan)      

天上          地                    地獄 

というのがキリスト教の世界像です(たぶん)。

  と、文章が長くなりました。ミカエルが踏みつぶすのがサタンであるのが原型だとして、しかし、その一回きりの出来事を描いているとも思えない図像がたくさんあるわけです。それは結論的に先走っていってしまえば、悪を追放するふるまいとして再帰的に反復しているというか、タイポロジー(予表論・予型論 typology)的に反復しているというか、運命論的に反復しているというか、要するに反復しながら表向き(対象や背景など)変えているのだ、ということなのでしょう。

3.  ArchangelMichael.jpg

    なんだか踏みつけられてみじめな存在。かぶりものをしている悪魔のような堕天使ないし悪魔。いっぽうMというよりSの女王のようなミカエル。キリスト教において天使はおしなべて「無性 sexless」ということになっているのですが、ミカエルは武闘派なので、ラファエロやガブちゃんとちがって男性的に描かれることが多いと思われますが、この絵(といっても誰が描いたか不明ですが)は光線の具合もあって、女性的に見えますネ。古い絵と思いましたが、現代のアイコラみたいなものである可能性もありますが・・・・・・。

 

4.  dragon18.jpg

  "Quis Sicut Deus" (v=u) というのは Michael の名の意味をラテン語で示したもの。sicut=like。「誰が神のようであるか?」

 

5.  Michael4.jpg
Erzengel Michael, Universität Bonn Haupteingang <http://en.wikipedia.org/wiki/File:Michael4.jpg> : "St Michael the archangel, dressed somewhat like a Roman soldier, about to slay the devil (in the form of a dragon) with a fiery sword. He has a shield with the Latin phrase QUIS UT DEUS? "Who is like unto God?", which is a literal translation of the Hebrew name Mi-Ka-'El"  ローマ兵士のなりをした大天使ミカエルが竜の姿をした悪魔 (the devil) を討とうとするところ。ut=as, like。

 

6.  archangel_michael_yellow.jpg

 

7.  Archangel-Michael.jpg
image via Michael <http://www.ministergabriel.net/michael.html> ;or <http://www.youangelyou.com/main.html>

    なんかちゃんと踏んづけてないような(踏み外しているような)図。

 

8.  ArchangelMichael,The.jpg
image via HarvestNETwork - The End Times <http://www.harvestnet.org/basics/endtimes.htm>

  デューラーの版画。

 

9.  archangel_michael_slaying_the_dragon-400.jpg
"The Archangel Michael Slyaing the Dragon - Raphael Art Print, Canvas" <http://www.fineartprintsondemand.com/artists/raphael/archangel_michael_slaying_the_dragon.htm>

  ラファエロ。竜を殺す大天使ミカエルの図。なんかちゃんと題材がありそうですよね。調べてみねば。それはそれとして、このポーズは漫画・アニメで見るような気がする・・・・・・。

10.  Archangel Michael 020208 009_small1.jpg
image via "Church Interior," St Joseph Honey Creek ACTS <http://www.stjosephacts.com/>

  テキサス州 Spring Branch の St. Joseph Honey Creek Catholic Church の祭壇右のミカエル像。

 

11.  450px-Turamichele-2007-4.jpg
Turamichele  <http://en.wikipedia.org/wiki/File:Turamichele-2007-4.jpg> :"Turamichele ("Tower-Michael") is the name of a moving mechanical figure on the Perlach Tower (Perlachturm) next to Perlach church in Augsburg, Bavaria, Germany. It shows the Archangel Michael fighting with the devil. Every year on 29 September (Michaelmas or St. Michael's Day) the Turamichele appears in a window on the west side of the tower. The day is also marked by a big children's party."

  ドイツ、ババリア地方の Augsburg のPerlach 教会に隣接する塔のうえの機械仕掛けの大天使ミカエル像。ババリアといってもフォークダンスの源泉というのでもないと思いますが(いちおーカリフォルニア時間「December 1 ババリアのダンスのいろいろはイロイロか [メイポール周辺]」参照)。

 

12.  archangel-michael-350x440.jpg
image: <http://1800sunstar.com/zzC1LUV/zholydays/saints-angels/gfx-graphics/>

 

13.  giordano2.jpg
Luca Giordano (1634-1705),  la caduta degli angeli ribelli image via Corona di San Michele Arcangelo <http://digilander.libero.it/semper_idem/chiesa/dottrina/Corona%20San%20Michele%20Arcangelo/CoronaSanMicheleArcangelo.htm>

  叛乱天使たちを踏みつけるミカエル。この絵の英語のタイトルとして "Archangel Michael Flinging the Rebel Angels into the Abyss" が通っているようです(たとえば "Cast Down to Earth" とその解説参照 <http://community-2.webtv.net/wrblw/BiblicalArtworks/page5.html>)。  Cf. 「大天使聖ミカエルに向う祈り」 『カトリック教会の祈りとしらべ』<http://hosanna.romaaeterna.jp/prayer/rekinen/michael.html>

 

14.  st_michael_guadalupe.jpg
Saint Michael and Our Lady of Guadlupe, artist unknown, image via Saint Michael and Satan: Reflection on the Book of Revelation 20: 1-3 <http://www.penitents.org/siscoRev20.htm>

  あー、なるほど。「ヨハネ黙示録 the Book of Revelation」に描かれる世の終末において天使軍を率いて竜と戦うとされるミカエルも踏みつけるのですね。そうすっと、終末のイメジが人間の条件の始まり(失楽園)の物語の端緒に反復される、というのが正しいのかしら。ぐるぐるぐるぐると。

 

15.  19161-st-michael-the-archangel-giovanni-di-paolo.jpg
Giovanni di Paolo, St. Michael the Archangel (c. 1440), image via "St Michael the Archangel - Giovanni Di Paolo Gallery - Religious Painnting Art" <http://www.lib-art.com/artgallery/19161-st-michael-the-archangel-giovanni-di-paolo.html>

  ヴァチカンにある15世紀のミカエル像。ヘビ踏んでます、なにげに突きつつ。


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偶然みたいなこと Torn Between Two Lovers (2) [ひまつぶし]

"Torn Between Two Lovers" であらためて検索をかけていたら、オーストラリア新聞記事 "Torn Between Two Lovers" が出たのですけど、そのサイトにウォルター・クレインの絵を入れた art.com の広告が嵌っているのでした。

  これは偶然なのかしら、それとも morichan の父の跡を追いかけてくるWEB の罠なのかしら。

TornBetweenTwoLovers2.JPG
"Torn between two lovers - Film - Entertainment - smh.com.au <http://www.smh.com.au/news/film/torn-between-two-lovers/2008/08/08/1218139042053.html> [The Sydney Morning Herald, August 9, 2008]

  2008年の映画 The Edge of Love の記事なのでした。いまのところ下手に映画について語る気力がないので股合う暇で。でもキーラ・ナイトリーは好きです、実は。


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ホワイト・バレンタイン・デー White Valentine [ひまつぶし]

2月14日夜10時前に、近所のスーパーに雪の中、歩いて買い物に行った。ひさしぶりに雪を踏んで歩いた。

WhiteValentine'sDay2011.2.14.jpg

  一度家に戻ってから、また外に出て撮ったのですw。 月極駐車場。

  そういえば、カリフォルニアのバークレーも雪が降っているとこないだラジオでなんたらいうバークレー在の映画評論家が言っていたなあ。たしかいまごろは雨季だったような。

WhiteValentine'sDayDSC_0188.jpg

WhiteValentine'sDay-DSC_0190.jpg

 

220px-White_Valentine_Poster.jpg
White Valentine
(1999) (화이트 발렌타인, Hwaiteu ballenta-in)

  ホワイト・デー兼つーこと?

    いま(25時57分)外に出てみたら、小雨になっていました。(武蔵野地区山田うどん地帯)


タグ:snow
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マグリットの『不許複製』の(複製の)中のポーの『ピム』の複製の複製 A Reproduction of the Reproduction of Poe's _Pym_ in a Reproduction of Magritte's _La Reproduction interdite [Not to Be Reproduced]_(1937) [ひまつぶし]

前の記事の余白に。マグリットの絵を探していたら、オークションのページにぶつかって、そこの絵は拡大もできたので眺めてみたら、なんか違う。――

18756_0003rm_1_lg.jpg
image via icollector.com <http://www.icollector.com/Magritte-La-Reproduction-Interdite_i9980958>

  違うぞ! 写真撮影でしょうから、油絵の具の盛られたところに光が当たって汚く見えるのはわかりますけど、粗い筆遣いがいやはやなんとも。

Magritte - La Reproduction Interdite 

SOLD
Winning Bid Undisclosed+ premiums, taxes, fees & shipping

2010年10月に売れています。"Start Price:25.00 USD Estimated At:2,300.00 - 2,700.00 USD" 開始価格が25ドルは安いけど、推定買い取り価格が2500ドル前後というと・・・・・・高くないかw

Item description として――

Signed by an authorized in house artist, this handpainted oil on 20 x 24" canvas Was Originally created in 1937 La Reproduction Interdite translated in english "Not to be Reproduced," is a remarkable oil painting with exceptional use of color, and detail. Comes with COA.

  英語がわかりにくいですが、in-house と読むのでしょうね。in-house というのは組織内の、とか社内の(つまり外注じゃなくて)とかいう意味だと思いますけど、よくわかりません。そのインハウスの画家の署名があるということですけど、絵の内部にはないみたい。ともあれ20インチx24インチ(というと原作よりでかい)の手描きの油絵です。(COA は Certificate of Authenticity かな、英和辞典にないけど)。なんにしても、これは模写みたいな複製です。いや、複製じゃなくて模写ですかね。いや、模写の複製ですか。いや、模写ならもっとちゃんとしろよ、ということだけど。さらにその複製がWebに。さらにその複製がここに。

Reproduction interdite(replica)-detail.JPG
detail

    ポーの名もピムの名も読めません(たぶん)。

Magritte_LaReproductIonnterdite(1937),detail.jpg
これはオリジナル『不許複製』の複製の複製の細部

  模写した画家は、GORDON PYM といちおう筆で書こうとしてでもあきらめて黒く塗ったのかしら。それとも読めなかったのかしら。

  


タグ:COA 不許複製
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ホーソーンの『タングルウッド物語』 _Tanglewood Tales_ by Nathaniel Hawthorne [ひまつぶし]

ホーソーンの Tanglewood Tales (1853) は同じくギリシア神話を少年少女向けの読み物に書き直した Wonder Book の続篇で、そのことは初版の長めのタイトルが "Tanglewood Tales, for Girls and Boys; Being a Second Wonder-Book" (あるいは表紙には "Another Wonder-Book") であったことに明示されています。タングルウッドはマサチューセッツ州バークシャー・・・・・・というと以前に記事「ジーン・ウェブスター/『あしながおじさん』関連地名 Place Names in Daddy-Long-Legs [Daddy-Long-Legs]」で書いたように、『あしながおじさん』でジュディーが2年生の夏に旅行する避暑地です。あと、どっかで書いたつもりになっていたけれど見つかりませんが、バークシャー丘陵内の Greylock (最高峰)や Lenox (町の名)というのはメルヴィルやホーソーンの読者にはなじみの地名です。そしてレノックスの町の、ホーソーンが住んだあたりの地所がのちにホーソーンに因んでタングルウッドと呼ばれることになりました。

 ホーソーンが1850年の春3月、有名な『緋文字』の出版のすぐあとにTappan という人からコテッジを借りてレノックスに一家で移り住み、1年半ちょっと暮らします。バークシャー時代、ホーソーンの筆は最盛期と言ってもよく、序文が有名なThe House of the Seven Gables (1851)もThe Blithedale Romance (1852) もここで書かれました。でも1851年11月にはまた引っ越してしまいます。どうもホーソーンはここの土地と合わなかったみたい。でもメルヴィルと出会ったのもこの地で1850年8月のことです。

NathanielHawthorne'sCottageinLenox.jpg
Nathaniel Hawthorne's Cottage at Tanglewood Where He Wrote The House of the Seven Gables (Photo:Christopher Rennie)
image:
PostersGuide

 この土地の子供たちに語り聞かせるかたちで Wonder-Book は語りが構築されていますけれど、次女は1850年にレノックスで生まれたばかりとはいえ、長女の Una と長男の Julian Hawthorne はもう本が読めるくらいの年になっていたでしょうから、子供向けの本というのを一見 grim で sober なホーソーンが子供たちへの愛情から構想したのでしょうか。それとも売れ筋市場を予想したのでしょうか。ともあれ、Wonder-BookTanglewood Tales は(現代の研究者にはまともに読まれないけれど)一般・子供読者には19世紀後半よく読まれる本となりました。Boys and Girls じゃなくて Girls and Boys という順序は、女子(読者)のほうを上に置いているんでしょうか。

Una_and_Julian_Hawthorne_c1850.png
Julian Hawthorne (1846-1934) and Una Hawthorne (1844-77)  c.1850
image via Wikipedia <
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/62/Una_and_Julian_Hawthorne_c1850.png>

 1852年に A Wonder-Book for Girls and Boysを、翌1853年に Tanglewood Tales をボストンの出版社 Ticknor から出版しますが、管理人のタッパンがホーソーンを記念してコテッジの名をタングルウッドとした。それからあたりの別荘もタングルウッドと名づけ、それが代がくだって1930年代にボストン交響楽団の最初の当地でのコンサート後に土地ごと寄付されて、音楽と結びついた地所の名として知られるようになったみたい。

  ということで、いまはジャズやクラシックの音楽祭で有名ですかね。

  さて、ウォルター・クレインが挿絵を描いている Wonder-Book のほうにだけ目が向いていて、Tanglewood Tales を見なかったのですけれど、そちらに Proserpine (Persephone) の話が入っていました。そして Golden Fleece の話もそちらに入っておったのでした。

Tanglewood Tales

The Wayside―Introductory
1.  The Minotaur
2.  The Pygmies
3.  The Dragon's Teeth
4.  Circe's Palace
5.  The Pomgranate Seeds
6.  The Golden Fleece

ウィキペディア(英語)は丁寧に関係を書いています。――

Tanglewood Tales for Boys and Girls (1853) is a book by American author Nathaniel Hawthorne, a sequel to A Wonder-Book for Girls and Boys. It is a re-writing of some of the most famous of the ancient Greek myths in a volume for children.

The book covers the myths of:

 

 

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☆Nathaniel Hawthorne.  Tanglewood Tales, for Girls and Boys; Being a Second Wonder-Book.  Boston: Ticknor, Reed, and Fields, 1853. [1st American edition.  With fine [というかfive] illustrations.] Google E-Book <http://www.archive.org/details/tanglewoodtales01hawtgoog>; MSN <http://www.archive.org/stream/tanglewoodtalesf00hawt5#page/n11/mode/2up>

tanglewoodtales(1853).jpg

★With illustrations by George Wharton Edwards.  Tanglewood Tales.  Boston: Houghton, Mifflin, 1889.  <http://www.archive.org/stream/tanglewoodtalesf00hawt2#page/n7/mode/2up>

tanglewoodtalesf00hawt2_0168.jpg
Headpiece to "The Golden Fleece."  Illustraed by George Wharton Edwards.   p. 154

☆A Wonder-Book for Girls and Boys (Including "Tanglewood Tales").  With Illustrations.  London: George Routledge and Sons, 1868. 〔These Stories are also published in two separate vols., price 2s. each, cloth, as―I. A WONDER-BOOK FOR GIRLS AND BOYS. WITH FOUR ILLUSTRATIONS.  II. TANGLEWOOD TALES: A SECOND WONDER-BOOK. WITH FOUR ILLUSTRATIONS〕  213+261pp. <http://www.archive.org/stream/wonderbookandtan00hawt#page/n7/mode/2up

★With illustrations by Maxfield Parrish.  A Wonder Book and Tanglewood Tales for Girls and Boys.  New York: Duffield, 1910.  <http://www.archive.org/stream/wonderbookandtan00hawt#page/n7/mode/2up>

wonderbookandtan00hawt_0393.jpg 
The Argonauts in Quest of the Golden Fleece (From the original in the collection of Harry Payne Whitney, Esq're New York).  Illustrated by Maxfield Parrish.  p. 340.   

★With illustrations by Milo Winter.  Tanglewood Tales.  Chicago: Rand McNally, 1913.  283pp.  <http://www.archive.org/stream/cu31924022254167#page/n7/mode/2up>

tanglewoodtales00hawtiala_0321.jpg
Jason caught the fleece from the tree.  Illustrated by Milo Winter.  Opposite to page 282.

★With illustrations by Virginia Frances Sterrett.  Tanglewood Tales.  Philadelphia: Penn Publishing, 1921.  <http://www.archive.org/stream/tanglewoodtales00hawt#page/n7/mode/2up>

tanglewoodtales00hawt_0319.jpg
"What Is it?" Asked Jason.  Illustrated by Virginia Frances Sterrett. Between pp. 256-257.

★With illustrations by Edmund Duluc.  Tanglewood Tales.  London and New York: Hodder and Stoughton, c1918.  245pp.  <http://www.archive.org/stream/tanglewoodtales00hawt2#page/n7/mode/2up> 〔このエドマンド・デュラック挿画を使った邦訳が神宮輝夫訳『ギリシア神話物語』上下 (新書館)〕

tanglewoodtales00hawt2_0249.jpg
He caught one of them by the horn and the other by his screwed-up tail. p. 233.
  Illustraetd by Edmund Duluc.  Opposite to page 209.

★Anonymous Illustrator. Tanglewood Tales. London and Edinburgh: William Blackwood and Sons, 1894 [Blackwoods' Educational Series]. 160pp. 〔タイトルとはずれがあり、Wonder-Bookから3篇、Tanglewood Tales から3篇〕 <http://www.archive.org/stream/tanglewoodtales00hawtgoog#page/n7/mode/2up>
tanglewoodtales00hawtgoog_0007.jpg
frontispiece. 

 

 


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エイシー AC [ひまつぶし]

コマーシャルがAC、ACと連呼して、うるさいと思うのは自分だけではないと思う。

「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう
 (金子みすゞ 「こだまでしょうか」)

カリフォルニアにいたころにAC というとバス会社だったのだが(自分も含めておひまなかたは「September 4 徒歩生活にお別れ(?) ――AC トランジットとMTCとTOD AC Transit and MTC and TOD」参照)。

確かに<こころ>はだれにも見えない
けれど<こころづかい>は見えるのだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
同じように胸の中の<思い>は見えない
けれど「思いやり」はだれにでも見える (宮澤章二 「行為の意味――青春前期のきみたちに」)

そーかなー。 

まー、相田みつを(せんだみつおではない)の詩を連呼されるよりはいいかもしれないけれど。 

news.jpg
©Advertising Council Japan.  image via 「2010年度地域キャンペーン: こだまでしょうか| ACジャパン」 <http://www.ad-c.or.jp/campaign/self_area/03/index.html>

(1) 日本語ウィキペディアより(順番勝手に変えました)――

団体・企業

一般名詞

以上 「AC - Wikipedia (jp]」 <http://ja.wikipedia.org/wiki/AC>

(2) 英語ウィキペディアより――

Science

Places

Computing

  • AC (complexity), a hierarchy of complexity classes found in circuit complexity
  • .ac, Internet top-level domain name for Ascension Island
  • .ac (second level), Internet second-level domain used to denote academic institutions in many countries
  • Authorization certificate or attribute certificate, a digital permission to use a service or resource

Job titles / ranks

Entertainment

  • AC, the name of the ultimate computer at the end of time in Isaac Asimov's The Last Question
  • After Colony, an alternate timeline in the Gundam metaseries for the universe of Gundam Wing
  • A.C. Slater, character in the American sitcom Saved by the Bell
  • AC Comics, a comic book publisher established in 1969.
  • Armor Class, a combat-related parameter in the Dungeons & Dragons role playing game system

Video games

  • Ace Combat, a series of combat flight simulator games
  • Armored Core, a series featuring the eponymous robotic fighter under the player's control
  • Asheron's Call, a fantasy massively multiplayer online role-playing genre

Organizations

Miscellaneous

以上 「AC - Wikipedia [en]」 <http://en.wikipedia.org/wiki/AC>

(3) 仏語ウィキペディアより――

Codes

Sigles et abréviations

Sciences

Médecine

Autres

以上 「AC - Wikipedia [fr]」 <http://fr.wikipedia.org/wiki/AC>

(4)   公共広告機構・AC

「ACジャパンは、広告を営利目的のためでなく、公共のために役立てようと、全国の企業が集まった団体です。広告を通じて住みよい社会作りに貢献することが、私たちの願いです。」 <www.ad-c.or.jp/>
今年度の広告など―― <http://www.ad-c.or.jp/formation/>
全国キャンペーン〔「あいさつの魔法。」、「見える気持ちに。」ほか〕 <http://www.ad-c.or.jp/campaign/self_all/>
地域キャンペーン〔「こだまでしょうか」ほか〕 <http://www.ad-c.or.jp/campaign/self_area/index.html>
支援キャンペーン〔「オシムの言葉」、「知層」、「大切なあなたへ」、「ありがとう あしながさん」ほか〕 <http://www.ad-c.or.jp/campaign/support/index.html>
NHK共同キャンペーン〔「あいさつの魔法。」、「見える気持ちに。」ほか〕 <http://www.ad-c.or.jp/campaign/nhk/>

 


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四月馬鹿なっと April Fool [ひまつぶし]

今朝、馬鹿みたいにでかい納豆を食う夢を見た。でも思い出したら丸美屋というメーカーの納豆をこないだ娘と一緒にブックオフまで歩いて行ったときに途中で立ち寄った店で買ったのだけれど、その熊本の納豆は中粒と書いてあるのに馬鹿でかかったのだった。なっとく~。

Marumiya-Natto.jpg

   と、つづくかもなっと♪ (アンパンマンかいw)

 


タグ:納豆
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日本史のアクエリオンとか(あなたと勉強したい) [ひまつぶし]

モーリちゃんは中学校1年生になりました。
  なんか勉強で(どこが小学校と違うのかわからないところもなきにしもあらずだが)、日本の県庁所在地を覚えようとしていて、なぜかモーリちゃんの母はモーニング娘の歌にあったんじゃない、とか言って、今日、それがミニモニで、かつ森高千里も歌っていた(というか、たぶん後者が先でしょう)というような話をしつつ、YouTubeを探すという「勉強」をしておった日曜の夜。

  途中で出くわしたのが「『日本史のアクエリオン』を歌ってみた」――

 

   「鳴くようぐいす平安京に遷都する」、「一夜むなしく応仁の乱が起こってる」、「行くよ俺たち三国同盟結んでる」、「行くよ一発ハワイの真珠湾奇襲する」など、昔の(昔ふうの)年号記憶術を入れつつ、(1)画像を連結させて少なくともサブリミナル効果をねらう、(2)情緒でその時代の雰囲気をなんとなく伝える、(3)東条英機がカヴァーを飾り、「敗戦のその日から日本に米軍の駐留は絶えない」と現代的メッセージを伝える、ということで、なるほど記憶術も大幅に変わったのだなあ、と、いたく感心しました。posted by


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エクソシストの首 The Spinning Head in _The Exorcist_ [ひまつぶし]

8月5日、WOWOW で怖い映画特集を見ていたときの親子3人の会話。
(ハ:母、チ:父、モ:モーリちゃん)

ハ「すっごい怖かったんだよー。おかあさんが小さいとき。首がまわったりして。」
チ「もう回ったの?」
ハ「うん、いま回った」
モ「何が?」
チ「首が」
モ「どういう会話してるんねん」

 

http://youtu.be/wEesIuHCjSo


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それが問題だ That Is the Question [ひまつぶし]

9月になってから、仕事場にあった『世界毒舌大辞典』という本を行き帰りの電車で読んでいた。

ジェローム・デュアメル著、吉田 城訳 『世界毒舌大辞典』.  大修館書店、1988年.  528pp.〔Jérôme Duhamel, Le Grand méchant dictionnaire.  Paris: Seghers, 1985

  訳者あとがきには「・・・・・・「女」の項に集められた数々の引用を眺めると、どれほど男性支配の原理がかつて世界をしばり、不当に女性を虐げてきたか、慄然たる思いがする。本書はこのような偏見の記録としても読むことが可能であろう。」とPC的言説が述べられておるが、約60ページを占める「女」の項を、まずは読んだわけです。

  で、ピンとこないのが多かった、です。

  ◆お尻 Cul
   女性のお尻は男性の精神のように単調である。  (ギー・ド・モーパッサン)

  ◆ひざ Genoux
  女性はひざを閉じるのにヘラクレスのようなばか力をもっている。  (ルイ・テシェ・デュクロ)

  ◆紳士 Gentleman
   帽子をかぶったままで女をなぐるのはとうてい紳士的とは言えない。  (マルセル・アシャール)

  ・・・・・・いずれもモーリちゃんの父には測りがたい含意をもっているのかしら。

  よくわかりません。

  ◆それが問題だ That is the question.
  ベッドに行くべきか行かざるべきか。 (To bed or not to bed.)  (ピエール・ニコル)

  ピエール・ニコル Pierre Nicole, 1625-95 はヤンセン派のモラリストです。ヤンセン派は、ぐうぜん「ディドロの「私の古い部屋着への惜別」(4) Regrets sur Ma Vielle Robe de Chambre (4)」で注記しました。

  17世紀というと、シェークスピアのもと (to be or not to be) の『ハムレット』とほぼ同じ世紀です。ニコルの原文の典拠がわからないのですけれど、フランス人のニコルが英語で洒落た、ということでしょうか。

  その調べはおいといて、とりあえず、暇つぶし的改変――

  行く床(とこ)か、行かざる床(とこ)か。 (To bed or not to bed.)  

  もうやめとこか。

 

 


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かねがいるアシ La femme est un roseau dépensant [ひまつぶし]

〔昨晩は、下書き保存のつもりが公開になっており、失礼いたしました〕 

9月になってから、仕事場にあった『世界毒舌大辞典』という本を行き帰りの電車で読んでいた。

ジェローム・デュアメル著、吉田 城訳 『世界毒舌大辞典』.  大修館書店、1988年.  528pp.〔Jérôme Duhamel, Le Grand méchant dictionnaire.  Paris: Seghers, 1985

10月になってから、忙しくてブログを書く暇もなかった。ひとつきひとつも書かなかったのははじめてかしら。あとから「未来投稿」の反対の「過去投稿」でもやろうかしら。

  さて、反復をしますと、訳者あとがきには「・・・・・・「女」の項に集められた数々の引用を眺めると、どれほど男性支配の原理がかつて世界をしばり、不当に女性を虐げてきたか、慄然たる思いがする。本書はこのような偏見の記録としても読むことが可能であろう。」とPC的言説が述べられておるが、約60ページを占める「女」の項を、まずは読んだわけです。

  で、ピンとこないのが多かった、です。

  ◆おしゃべり Bavardage
   神様が女より前に男を作られたのは、彼が二言三言言うのを可能にするためだ。  (ジャン・リゴー)

  ◆植物学 Botanique
  はじめて女性をバラに喩えた男は詩人であったが、二番目にそれをした男は馬鹿である。  (ジェラール・ド・ネルヴァル)

  ◆捕獲 Capture
   女たちの尻を追いかけるのは、害になったためしがない。危険なのは彼女らを捕えることだ。  (J・デイヴィス)

  ・・・・・・いずれもモーリちゃんの父には測りがたい含意をもっているのかしら、もしかして、パート2。

  よくわかりません。

  ◆お金 Argent
  女は金を使う葦である。  (ジュール・ルナール『日記-一九〇四』)

  えーと、これも訳者の注釈があって、「La femme est un roseau dépensant→L'homme est un roseau pensant. (人間は考える葦である)のもじり。」

  補足しておきますと、「人間は考える葦である」というのはフランスのパスカルの『パンセ』にある言葉ということになっています。英語だと "Man is a thinking reed."

  ジュール・ルナール Jules Renard, 1864-1910 といえば、『にんじん』(1894年)Poil de Carotte で有名なフランスの作家です。

renard4.jpg
image via Biographie Jules Renard <http://sya.geneal.free.fr/biogr_renard.htm>

 

  にんじんだもの・・・・・・

  『にんじん』……個人的には小学4年生のときになぜかアンドレ・ジードの『狭き門』といっしょに読んだ記憶があります。が、読み直している余裕もなく、暇もないのに、とりあえず、暇つぶし的改変――

  女(ひと)は金がいる葦である。 (La femme est un roseau dépensant.)

 

  dépenser というフランス語動詞は「金を使う」「浪費する」という意味ですけど、それとの関係だと、「勉強しない」(=安く売らない)という日本語も(=負けてくれない、という地口とともに)浮かびましたが、うまく使えませんでした。「女は勉強してくれない葦である」。わけわかめ。

  翌日のひまな追記――「アシ」は金の意味もあるから、「女はアシが出るアシである」というのは・・・・・・だめですね。あしからず。

 


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スピード感とスケジュール感 (1) Sense of Speed and Sense of Schedule [ひまつぶし]

(1) スケジュール感

何日か前の野田首相の記者会見をテレビのニュースで見て、耳からもテロップからも「スケジュール感」と入ってきたので頭に残っていたところ、今日NHKの日曜討論で平野大臣も「全体のスケジュール感を共有してゆくことが大事」と発言していたのでがっくりきた。

  で、調べてみたのだけれど、その前に、12月16日午後の首相会見における野田総理の発言を引いておこうか。――

そして与野党の協議を経て大綱にまとめていって法案化の準備をして、そして年度内に法律を出す――このスケジュール感はいささかも揺るぎなくやらなければいけないというふうに思っておりますし、党内の雰囲気等々いろいろご指摘はありますが、私は基本的には、その流れの中で闊達(かったつ)なご議論はあってしかるべきだと思いますけれども、今のスケジュール感については皆さんに共有をして頂きながら、まとめていきたいというふうに考えております。

  この「スケジュール感」については、 2005、2006年ごろからひとびとの目と耳について、Webでも質疑や意見が出されてきた言葉のようです。

(1) 「すけじゅーるかん/スケジュール感」 、『いたるの時事辞書』 2007.3.9  <http://itarufox.exblog.jp/5214706/>  〔この辞書の定義、語源、用例についての記述は、まことに過不足なく、家政婦のミタさんのように雄弁でもある〕 一部(かなり)引用します。――

1.確定していないスケジュール、予想しているスケジュール
  →「ざっくりとしたスケジュール感を教えてください。」
  →「3月に契 約して、4月に支払というスケジュール感です。」

2.スケジュールそのもの
  →「4月に支払はわかりますが、4月の上旬なのか 中旬なのか、
    その辺のスケジュール感を知りたいんです。」

「安心感」や「危機感」、「不信感」のような、人の気持ちや状態を表す名詞に
「感」をつけただけの往々にビジネスで使われるうっとおしい言葉。
同様の言葉に「規模感」がある。
[・・・・・・]

使われるようになった理由で考えられる場面として考えられるのは、
ビジネス上の会話で「スケジュールを教えて...」と尋ねた際、
相手もその場では、自社での協議が必要などの理由で、即答できない場合、
「スケジュールは決まり次第、お伝えします」という、ありきたりの回答しかできない。

しかし、これを「スケジュール感」と言い換えることで、
相手がこうしたい、ああしたいと思っているスケジュールを聞くことができるし、
聞かれた相手も責任を負うことなく、自分の思いで、事前に、相手に伝えることができる。
[・・・・・・]

(2) 「スケジュール感って何?」 - その他(ビジネス・キャリア) - 教えて!goo -2005.9.16 <http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1653692.html> 〔<「感」という変な日本語で互いに暗黙の了解を得る社内文化が形成されたと推測します>というDIGAMMAさんのベストアンサーの説明に得心するものの、< 「スケジュールを確認します」と言いたいのですが、この様に言ってしまうと「既にスケジュールの案が印刷されていて、それに対し問題がないかを皆で検討する」という意味になります。><だれも、スケジュール案を作っていなければ、 「スケジュールを確認します」と言えません。>という前提的論理がそもそもおかしいとも思われ〕

(3) 「娘がこの春から中2で、今英検3級もってるのですが・・・・・・」という質問者の文中に「中学の先生には、準2級まではストレートで、2級も2回目には合格というスケジュール感でうかれといわれているようです。」 (2009.4.28) <http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1425632674> 〔教育の現場でも使われているらしい〕

(4) 「当面のスケジュール感」 『規制・制度改革に関する分科会について』 2010.4.6 <http://www5.cao.go.jp/seisakukaigi/shiryou/0023-100406/pdf/item09.pdf> 〔大塚耕平(当時内閣府副大臣)を分科会長とする分科会のpdf文書〕

(5) 「スケジュール感の欠如した政権」(世耕弘成) BLOGOS 2011.1.9 <http://blogos.com/article/10904/>  〔<民主党政権の運営を見ていて、いつも問題点を感じるのが「スケジュール感」の欠如である。><現政権には政治家にとっての重要な能力のひとつであるスケジュール感が完全に欠如しており、国民生活にマイナスになっている。 >〕

(6) 「(下地幹事長 記者会見) 「郵政法案」 平野委員長はスケジュール感を示せなかった 平野委員長が提示した日にちでは、納得できない」 」 2011.11.25 <http://kokumin.or.jp/index.php/item/item_details/116>

   どうやら政治家さんたちもビジネス感で行動・発言しているように思われ。それにしても野田首相の発言中の青字の部分、「やらなければならない」「まとめていきたい」の目的語はスケジュール感に他ならぬように読め(法案ないし法律かもしらんが)、だとすれば、二重にコトバに音痴(バカ)である。

moshikominonagare.JPG
申し込みの流れ image via 手紙DM・手書きDM(ダイレクトメール)のパイオニア「リンオフィス」 <http://www.rinoffice.com/tegami_2.html>

  「スピード感」については、地震後に耳についてとても気になったコトバなのだけれど、こちらはむかしからある言葉ではあり、ちょと調べるのがむつかしそう。

〔2012.1.15追記〕

スピード 感とスケジュール感 (3) Sense of Speed and Sense of Schedule

 


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スピード感とスケジュール感 (2) Sense of Speed and Sense of Schedule [ひまつぶし]

 (2) スピード感なう

(1) スケジュール感  のつづきです。)

フジテレビの全日本フィギュアスケート選手権2011エキシビションAll Japan メ・・・ を観ていて、町田くんの演技のあとのアナウンサーのことば――

「いやぁー、見事なスピード感を演じ切った町田樹です」


タグ:スピード感
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スピード感とスケジュール感 (3) Sense of Speed and Sense of Schedule [ひまつぶし]

(1) スケジュール感 (2011.12.25)

(2) スピード感なう (12.26)

(3) スピード感

  スピード感は昔からあるコトバ で、とか適当に書いたけれど、とりあえず『広辞苑』の新しい電子辞書の版には「スピード感」がちゃんと見出し語にあがっていました(もっとも近年『広辞 苑』は重厚な辞書としての権威をかなぐりすてて積極的に新しい語彙を拾っている気配がありますけれど)。 ――

スピード - かん【スピード感】

  スピードがある感じ。速い感じ。

  なんじゃそりゃ。

  ところで、個人的には東日本大震災からの復旧・復興のニュースやテレビ討論などのなかで政治家の発言として「スピード感」が耳についたのでしたが、ネット検索してみると、安倍首相の語彙としての「スピード感」への反応が目に止まりました。――

「スピード感をもって…」という安倍語 <http://mr-ikuo.cocolog-nifty.com/yabunirami/2007/07/post_a725.html> 〔『ヤ ブ睨み社会語辞典 from 以久遠氏』2007.7.24〕 「消えた年金」や「新潟中 越沖地震」等々、問題や災害が起こるたび安倍総理は決まって「スピード感をもって…」という言い方をする。誰にも独特な言い回しや好きな言葉はあるものだが、安倍総理のはご本人は理解されているのだろうとは思うが、まるで「安倍語」で他人には理解し難い。……

  それから、企業や仕事やらで、重要視されることとして、さまざまな記事――

スピード感とは - ウーマンキャリア 女性の転職サイト <http://www.w-career.jp/requirement/5.html> 
物事を速く、的確に判断し、決断を下す能力のことを表し、計画を迅速に実行に移す能力を指す場合に良く使われます。
目標に向けて最短のスケジュールで業務が進行するように、業務効率化を図る必要があります。
スケジュールを区切って、決められた時に決められたタスクが終わるよう、無駄を省いて業務を行いましょう。新しい技術が次々と開発されるIT業界では、ス ピード感が無いと業界の流れに追いつくのが大変になるでしょう。
【よくある記載パターン】

スピード感のある方
スピード感をもって決断・実行できる方
スピード感を持って業務に取り組める方 [・・・・・・]

今、スピード感のある企画書が求められている~はじめに:企業のIT・経営・ビジネスをつなぐ情報サイト EnterpriseZine 〔藤木俊明(広末涼子やハンカチ王子の遠い先輩) 2007.11.20〕 <http://enterprisezine.jp/article/detail/230> 
ビジネスのスピードが加速している現代では、クライアントも忙しい。自分だって忙しい。そんな中、求められる企画書スタイルとは「スピード感」だと思います。この連載では、『「速く」「通る」企画書をつくるために、すぐに使える技術』を解説していきます。
EnterpriseZine01.gif

スピード感 - 成長し続ける企業に!サービス業専門社労士日記(第712回)  <http://www.soumunomori.com/column/article/atc-138819/>  〔総務の森 - コラムの泉 - おはようございます と複合的なページ?  つぎのリクツは、なんだか感覚的にだましているだけみたいなw〕
差がつけれるとすればスピードとスピード感だけとなります。 スピードとスピード感覚は違っているのです。 ご依頼を頂いてすぐに処理して納品をすることはスピードです。 このスピードが早ければ早いほどお客様には喜ばれます。 そしてもう一つ喜ばれるものがあります。それはスピード感です。 ご依頼を頂いてすぐに処理して納品をすれば問題はないのですが どうしても業務が集中してすぐに処理できない場合があります。 そんな場合にすぐにこのように答えるとスピード感が増すのです。 「本来であれば明日にも納品できるのですがちょっと現在業務が立て込んでいて  申し訳ございませんが2日後の水曜日に納品させて下さい」 と伝えるのです。 事前に納期をきちんと報告すると お客様の方で商品は納品されていないのにスピード感があると 感じてくれるようです。

  また、スポーツ関係で出てくるのはまあそうでしょうねー、という感じ。

ソフトボールは野球以上のスピード感 <http://sportsdouganews.blog134.fc2.com/blog-entry-5.html>  〔スポーツ豆知識辞典 2010.7.18 つぎの記事「小野伸二選手のデート画像流出?」がなぜ豆知識なのか不明〕

グリーンを読む時の注意点 - ゴルフ日記(ショートゲーム編) <http://www.mamejiten.com/golf/diary/S/093.html> 〔ゴルフ豆辞典。日記の日付なし。豆辞典とか豆知識辞典がはやっているのかしら〕
いずれにしても、練習グリーンでは まず 平らなグリーンのスピード感をチェックすること。そして、その後に下り、上りのグリーンのスピードをチェックするという順序でスピードのチェックをすると 良いだろう。また、基本的にパットのライン はグリーンの傾斜と速さによってほぼ決定するが、芝目のあるグリーンでは、その影響も受けるから、そうしたこともプレーを始める前に、コースを熟知した キャディーや同伴プレーヤーに確認しておくと良いだろう。 芝目のお話し

スピード感を養うためには ラウンド中の他のプレーヤーのパットを観察して、それぞれのパットが打たれた瞬間に、ボールがどこまで転がるかを予測するようにしてみると良いだろう。そうしたこともより正確なスピード感を養うために役立つはずだ。

 また、音楽関係で出てくるのはまあそうでしょうねー、という感じ。

【スピード感?】オーディオ用語辞典 <http://unkar.org/r/pav/1201075151> 〔「意味不明なオーディオ用語の意味と用例の地均しをしませんか?」との趣旨。2008.1月から4月。しかしどこが辞典なのか〕  

 また、文学関係で出てくるのは、ふーん、音楽とおんなじ感覚ねー、という感じ。細かくひっぱってくるのはめんどうくさいので、「Yahoo!百科事典」を引いてみる。これは小学館の『日本大百科全書』 (初版1984-89, 全25巻; 1994, 26巻) をもとにして2008年にウェブ公開されたもので、記事執筆者が記載されているけれど、詳しい情報がわからないので、いつ、どういう人によって書かれたかははっきりしません(調べればわかるかもしれないがあんまり興味ない・・・・・・でも将来のひまつぶしのために添えておこう)。――
「スピード感」を含む 「Yahoo!百科事典」の記事の検索結果 <http://100.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%89%E6%84%9F>
現代青年の虚無や不安をロマネスクな構成とスピード感ある明晰(めいせき)な文体で描いた (「五木寛之」 執筆者:松本鶴雄)
独特のスピード感をもつ文体がみごとである (コクトーの「『恐るべき子供たち』」 曽根元吉)
奇抜で斬新(ざんしん)な工夫着想、現代的なスピード感と格調ある文体が特色 (「五味康祐(ごみやすすけ)」 磯貝勝太郎)
むだを省いたスピード感のある即物的文体に特色がある (「柴田錬三郎」 磯貝勝太郎)
全編にわたりユーモアともウィットとも違う、「ギャグ」とでも呼ぶべき毒とスピード感のある笑いの種が埋めこまれることにより、作品にドライな活気が与えられている (「多和田葉子(たわだようこ)」 阿部公彦)

  最後の執筆者でわかったけれど、これらの記事の少なくともいくつかはごく近年のもののようです。

  もちろん文学作品以外にも「スピード感」は使われているのですけれど、体操競技の採点要素の「実施と演技力」に関して、「正確な技術の実施(体勢と姿勢、複数軸のひねりにおける局面の正確さ、アクロバット系と体操系における跳躍の要素、段違い平行棒の空中局面のある要素、跳馬での第2空中局面および終末技の高さ)、芸術的な表現、雄大な実施(スピード感、ダイナミックさ等)、そして演技全体のテンポとリズム等がここに含まれる。」と書かれているのが目を引きました(全体の日本語のヘンな感じなのも目を引いたのですけれど)。(「体操競技 - 審判員と採点規則・女子」 三輪康廣)


  また、例によって、「人力検索」に質問と答えが積み上げられていました。しかし、そのなかに、たいへん詳しい説明があり、感心したのでした。――

教えて!Ziddyちゃん - 「スピード感」という言葉 <http://ziddy.japan.zdnet.com/qa3405347.html>  〔ZDNet Japan 2007.10.6 の質問<「スピード感」という言葉は誰が使い始めたのでしょうか。>に対する gootaroh さんからのベストアンサー (10.9) Q&A〕 冒頭で「検索した限り、もっとも古いもの」は1977年10月25日の日経産業新聞の記事でしたと書かれていますが、あとのほうに国会質疑の記録として1957年4月19日の衆議院商工委員会、1963年2月20日の衆院予算委員会第一分科会の答弁などもっと古いものが引用されています。gootaroh さんの分類・分析は精確なものだと思いますし、つぎのようなコメントにも賛同します。――
ただ、「スピード感に乏しい」は表現としてはおかしくないと思いますが、よく政治・行政関係で用いられる「スピード感を持って対処」などは違和感を持ちます。[・・・・・・]要するに「戦略的施策を早急に展開」といえばいいところを、「スピード感を持って」というのはいかがなものか、と思います。なんだか、電車における「この電車は、5分ほどの遅れを持って運転しています」というアナウンスのような違和感を持ってしまいます。「遅れています」でいいやんけ!と思ってしまうのです。

 

  この記事、昨年末からの持ち越しなのですが、あらためて検索をかけると、

1月10日、 大船渡を視察した野田首相は、

仮設住宅などを訪れ、「復興庁と震災特区をフル活用し、スピード感を持って被災者の声に 応えたい」と意気込みを語り、野田首相が大船渡を視察 「スピード感持って対応」 『岩手日報 Webニュース』〕

震災から10か月となる11日、

津波で大きな被害を受けた岩手県宮古市では、山本正徳市長が、防災行政無線を通じて、 「復興に向け、スピード感を持って突き進んでいきます」と市民に呼びかけ、〔宮古市長“復興にスピード感を” NHKニュース

13日、野田首相は、

首相官邸で改造内閣発足後初の記者会見を行い、国会議員の定数削減について、「もっとスピード感を もってやるべきだと思う」と述べ、〔「定数削減にスピード感」/首相 増税法案提出前にも結論 しんぶん『赤旗』2012.1.14〕

スピード感を強調する首相をまわりもスピード感をもって強調しているのでした。

////////////////////////////////////////

スピード感のある描写とは? 小説作法

<www.raitonoveru.jp/howto/126a.html>

 

910048e6.jpg
通行人 もビックリ…停まっているのにスピード感いっぱいのベンツ
 image via らばQ 2011.11.26 <http://labaq.com/archives/51715516.html>


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モリス・L・コーエンの『初期アメリカ法文献目録』 Morris L. Cohen, _ Bibliography of Early American Law_ [ひまつぶし]

前の前の前の記事「ポーが書評した本 (14) 『万国著名裁判』 (1835) Books Reviewed by Poe (14): _Celebrated Trials of all Countries_ (1835)」で名前が出たジョン・ ジェイ・スミスを探して二つ記事を書きました。ポー学者のポーリンは、「フィラデルフィアの法曹界のひとり」という匿名の著者を [George H. Borrow] と補っている(Burton Pollin and Josephh V. Ridgely, ed., Writings in The Southern Literary Messenger (New York: Gordian, 1997) )のだけれど、Internet Archive はこぞって John Jay Smith (1798-1881) を著者としていたのでした。その典拠はCohen, M.L. のBibliography of Early American Law という文献目録にあるらしい。

  それで、ふとデキゴコロを起こしてCohen のほうにあたってみることにしました。M. L. Cohen は Morris L. Cohen というイェール大学ロー・スクールの名誉教授だった人で、2010年に亡くなっています。追悼記事――

"Remembering Morris L. Cohen" (Tuesday, December 21st, 2010 by jwooten; University of Buffalo Law Library Blog) <http://libweb.lib.buffalo.edu/blog/law/?p=973>

"In memoriam: Morris L. Cohen (1927-2010)" (Tuesday, December 21, 2010 9:19 AM by Mike Widener; Yale Law Library - Rare Books Blog) <http://blogs.law.yale.edu/blogs/rarebooks/archive/2010/12/21/in-memoriam-morris-l-cohen-1927-2010.aspx>

  それで、ふとアマゾンで調べてみたら――

Cohen,M.L.,BibliographyOfEarlyAmericanLaw.JPG

<http://www.amazon.co.jp/Bibliography-Early-American-Morris-Cohen/dp/1575882337>

   36万円かよ!、6ページかよ! と、むかしの「ポチ (その5) Pochi」を思い出したのでした。

  しかし、ウィキペディアにも載っているコーエンさん Morris L. Cohen, 1927-2010 の業績を眺めると、1998年に刊行された『初期アメリカ法文献目録』は30年に及ぶ労苦のすえの6巻本の大著だったのでした(Cohen authored A Bibliography of Early American Law in 1998, a six-volume tome that he had worked on for over three decades that provided a comprehensive catalog of all legal works published in the United States before 1860.[1][3])。ついでながら、カッコの中のウィキペディアの英文は、関係代名詞のthat が重なって下手な文ですね。書名のA も不要で不注意。

  [3]Yale Daily News のobituary 記事 "Morris Cohen, law librarian and Yale Law professor, dies" を読むと、1860年以前にアメリカで刊行された法律関係の本を網羅した文献カタログだそうです。

   第3巻のGoogle ブックスの書誌情報ページ <http://books.google.co.jp/books/about/Bibliography_of_early_American_law.html?id=brw6AQAAIAAJ&redir_esc=y> 〔目次等あり。で、なぜか「6ページ」と記載されており。やれやれ〕

Cohen,M.L.,BibliographyOfEarlyAmericanLaw-Google.JPG

Cohen,M.L.,BibliographyOfEarlyAmericanLaw6volset.jpg
image: "Bibliography of Early American Law" Morris L. Cohen Yale Law School <http://www.lawbookexchange.com/beal.htm>

 


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ジョン・ジェイ・スミスとマイケル・ジャクソン――ジョン・ジェイ・スミスを探して (3) John Jay Smith and Michael Jackson: Going after John Jay Smith (3) [ひまつぶし]

の前の記事「ポーが書評した本 (14) 『万国著名裁判』 (1835) Books Reviewed by Poe (14): _Celebrated Trials of all Countries_ (1835)」で名前が出たジョン・ ジェイ・スミスを探して、最初にネット検索でたくさんかかったのは、マイケル・ジャクソン関係でした(例によってQ&Aが交わされている――例1("Who's JOHN JAY SMITH?" Yahoo! Answers)、例2("John Jay Smith on Simpsons as Michael Jackson?" askville))。

アニメ『ザ・シンプソンズ』の、1991年9月19日に最初に放送された "Stark Raving Dad" の回に、マイケル・ジャクソンがゲスト出演したときの出演クレジット名が John Jay Smith だったのでした。日本語のウィキペディアは書きかけの項目としてだけれど、「マイケルがやってきた!」という日本語DVD版のタイトル名になっています。

   マイケル・ジャクソンが声優を演じた役柄は、 Leon Kompowsky という、自分を小柄な黒人と思っている大柄の白人の男 ("big white guy who thinks he's the little black guy")で、メンタルに病んだ患者さん。ピンクのシャツを職場に着ていったために病院に入れられたホーマーと New Bedlam Insane Asylumで知り合って、マイケル・ジャクソンを知らないホーマーにマイケルの声マネをして勘違いされ・・・・・・

StarkRavingDad7f24.jpg
image via Wikisimpsons "Stark Raving Dad" <http://simpsonswiki.net/wiki/Stark_Raving_Dad>

Stark_Raving_Dad.PNG
image via Wikipedia "Stark Raving Dad" <http://en.wikipedia.org/wiki/Stark_Raving_Dad>

Michael-jackson.jpg
image via Wikisimpsons "Michael Jackson" <http://simpsonswiki.net/wiki/Michael_Jackson>

 

 

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Stark Raving Dad - The Simpsons on FOX Official Site <http://www.thesimpsons.com/#/recaps/season-3_episode-1> 〔重い~w〕

Stark Raving Dad - Wikipedia <http://en.wikipedia.org/wiki/Stark_Raving_Dad>

Michael Jackson - Wikisimpsons, the Simpsons Wiki <http://simpsonswiki.net/wiki/Michael_Jackson>

The Simpsons: Michael Jackson, a.k.a. John Jay Smith, has passed away today - The Simpsons Forums, TV.com <http://www.tv.com/shows/the-simpsons/forums/michael-jackson-a-k-a-john-jay-smith-has-passed-away-today-256-1295277/>

Michael Jackson - IMDb <http://www.imdb.com/name/nm0001391/

The Simpsons (TV series)

Stark Raving Dad (1991) (writer: "Happy Birthday, Lisa" - uncredited, "Billie Jean" - uncredited, "Beat It" - uncredited) 〔ただし、アニメの中での歌は違うひとらしい〕

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スピード感とスケジュール感 (4) Sense of Speed and Sense of Schedule [ひまつぶし]

(1) スケジュール感 (2011.12.25)

(2) スピード感なう (12.26)

(3) スピード感 (2012.1.14)

(4) スケジュール感なう

  金曜夜にテレビニュースを見ていたら、また野田首相がスケジュール感と言っていた。――

そういうことを考えると今日も〔修正〕協議の場で御議論があったと思いますけれども、15日までの間に決着をつけるべく、最大限の努力をされるということでございますので、そうしたスケジュール感の中で真摯な議論が行われること、そして成案を得ることを強く期待したいと思います。

  引用は、『首相官邸 Prime Minister of Japan and His Cabinet』の「平成24年6月8日
野田内閣総理大臣記者会見」より http://www.kantei.go.jp/jp/noda/statement/2012/0608.html

  テレ朝のキャプションは「そうしたスケジュール感で真摯な・・・・・・」と圧縮していた。

  記者会見の文章を読むと、この発言の前の記者との質疑応答で、記者のほうが「大飯以降の他の原発の再稼働のスケジュール感について、どのようにお考えになられるのか」と尋ね、それに対しては「感」なしで答えていた。――

大飯以外のスケジュールのお話でございますけれども、これは大飯と同様に、スケジュールありきではいかなる再起動も考え得ません。引き続き、丁寧に個別に安全性を判断していくというプロセスをたどっていきたいと思います。

 

   「なんとかありき」というのも政治家が馬鹿みたいに使うことばだけれど、おかげでなおさらわけわかめの日本語になっている(ように思われる)。


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緊張感 (1) Tension [ひまつぶし]

あ、どうも。

と、緊張感のない挨拶で、今年もよろしくお願いします。昨年(度)は忙しくなくなったはずなのに、かえってブログが書けませんでした。おそらく現実と現実逃避との微妙な関係のうえにこのブログは(かつて)あったのかもしれません。

ということで、だいぶまえから「緊張感がない」という表現の、メディア(ラジオやテレビ)での使われ方に違和感をもっているというおはなし。

極最近の例を書くなら、ソチ五輪開幕を前にしてのNHKの番組で――

スノーボード スロープスタイルの日本人選手について 

(1) 実況アナ「・・・・・・落ち着いてるんですよね。」
   解説者 「そうですね。オリンピックっていう舞台なんですけど、緊張感はもう、ぜんぜんないですね。」

(2) 角野選手(試技後)「・・・・・・呑まれました、雰囲気に、ひさびさに。いくら楽しもうと思っても、緊張して、からだ硬くなっちゃうんで、もっともっとリラックスして、なにも考えずにいつもどおり滑れたらいいかなって思ってます。」

(3) 女性アナウンサー「・・・・・・今度は、雰囲気にも負けないで、がんばってほしいですよねー。」
   男性アナウンサー「いやー、最初は、スタート前はねー、リラックスしている雰囲気があったんですけれども、勅使河原さん、やっぱり本人も言っていましたけれど、緊張するんですね。」

(4) 勅使河原さん「やっぱり、オリンピックは独特の雰囲気がありますのでー。会場の雰囲気というのはいつもどおりじゃなかったんでしょうね。緊張したんでしょうね・・・・・・」
  男性アナウンサー「最後は本人も認めていましたけどね。・・・・・・」

 緊張感なしにつづく~w

 

・・・・・・実はまだ考えがまとまっておらない(考えておらない)のですけれども、予感的に予告しておくならば、「緊張(感)」を個人(人間)に使うか、空気・雰囲気(場)に使うか、ということと、「感」ということばの近年の使われ方――スケジュール感とか、スピード感とか、登場感wとか――とのあいだで、先行的に使われてきた「緊張感」は緊張をはらんでいるのかな、という感じです。

 


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距離感 Sense of Distance [ひまつぶし]

きょりかん 【距離感】 目標物までどれくらいの距離かを正しく把握する感覚。――『広辞苑』第6版  

冬季オリンピック。

といえばカーリングである。「虹と雪のバラード」のころには思いもよらなかった競技。

で、録画して平均3回くらいは観ているのだけれども、今夜(いま)スウェーデンとカナダの決勝戦がBS-NHKで放送されている。

で、22時46分ごろに実況アナウンサーが、「この距離感はねらいですか?」と言ったところでスイッチが入って、ああ、この(声の)ひと、2、3日前も「距離感はどうでしょう?」とか言ってたな、と思い出し、これは書かねばならん、と緊張感にとらえられたのでした。

と、考えを練っているうちに、23時21分ごろ、同アナウンサーは「・・・・・・ガードを置きました。この距離感、いいですね。」と言った。

あのねー。広辞苑の定義には奇妙に合っているけど、ちがうやろ。

この感じはなんなのだろー。「距離」とか「緊張」とはっきり言わずに「距離感」とか「緊張感」と言うのは、スケジュール感とかスピード感とかと同じで、第一にdisclaimer のような、つまり正確さや事実を保証せずに責任回避するような、第二に主体と客体が奇妙に混じりあったナレアイの連帯を指向・志向・嗜好・思考・施行・試行するような一連の流れのなかにある表現なのかしら。

・・・・・・いまの機器は便利で、番組情報を見てみたら、NHKのアナウンサーじゃなくてTBSのひとだった。あー、あのTBSスポーツ絶叫中継のひとりか、と思った。でもNHKも少なくとも絶叫(といっても、小声・裏声の絶叫で、大声にはしない――それによって「共感」を誘う)風に流れているし、解説者も「有効的」とか、ヘンな日本語を使うけど。政財界のみならず放送界もアバウトな日本語を推し進めていくと、いったいどうなるのだめ。(実況に集中すべく、さよおなら~)


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聖母マリアが踏みつけるものたち(1) Those Whom the Virgin Mary Treads (1) [ひまつぶし]

だいぶ前の記事――
大天使ミカエルのこと The Archangel Michael」 のあとの「大天使ミカエルが踏みつぶすものたち(1) Those Whom the Archangel Michael Treads (1) [ひまつぶし] 」に連動しています。

  奏楽天使を探っているとき〔2014年の春〕に遭遇した(知っていた絵だったけれども、踏みつけはあんまり意識していなかったか、無意識のうちに閉じ込めてしまった)絵。

  以前の記事では、「大天使ミカエルの図像は、いろいろなものを踏みつけにする姿を描いているものが多いです」と書いたけれど、実のところ、龍(dragon)=蛇(serpent)=魔王(Satan)≒悪魔≒おっさん、ということで、同一なのでした。

  ミカエルは、失楽園の堕天使物語にも終末論の最後の審判にも闘う者として登場する武闘派天使ですから、悪魔を踏みつけにするイメジが多いのは納得するんですけど、女子でもあったのね。

virgin_c.jpg
Geertgen tot Sint Jans (c. 1465-c. 1495), De verheerlijking van Maria [The Glorification of the Virgin; also, Madonna with Musical Angels ] (c. 1490-95) Museum Boijmans Van Beuningen, Rotterdam    image via Web Gallery of Art

  ヘールトヘン・トット・シント・ヤンスは初期フランドル派の画家で、写本挿絵画家としても活躍した人。この絵は24cm×18㎝ (上の画像では落ちている金色の枠を足して26×20cm)の小さな板絵のようです。「ヨハネ黙示録」に由来するとされる三日月 (Crescent) の上の聖母像というモティーフなのだけれど、奏楽の天使たちが(天球)層 (sphere) 状に回っています。

 シント・ヤンスは Saint John で、聖ヨハネ騎士団に属していたことからこの呼称(「聖ヨハネの小ヘールトヘン」)があるみたい。他に、地名をとって 「ヘールトヘン・ファン・ハールレム Geertgen van Haarlem」とか。ヘールトヘンは英語だと Gerald で、レオナルド・ダ・ヴィンチをレオナルドじゃなくてダ・ヴィンチと呼ぶのがズレている以上に、シント・ヤンスと呼ぶのはズレているかもしれません。日本ではこの絵は『ロザリオの聖母』と呼ばれているようですが、聖母の頭の冠の白・赤のバラが5個・1個のくりかえしでロザリオをあらわしている。

  なんか、考えたことは後に書くことにして、ウィキペディアにある画像を貼っておきます。――

509px-WLANL_-_Urville_Djasim_-_Verheerlijking_van_Maria_(Geertgen_tot_Sint_Jans).jpg

 中の額縁がいつの製造かわからないですけど、どうやら外して撮ったらしい画像もあります。――

792px-Geertgen_tot_Sint_Jans_-_The_Glorification_of_the_Virgin_-_Google_Art_Project.jpg

   これのオリジナル――Original file(7,758 × 10,025 pixels, file size: 20.38 MB, MIME type: image/jpeg) <https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6a/Geertgen_tot_Sint_Jans_-_The_Glorification_of_the_Virgin_-_Google_Art_Project.jpg>

///////////////////////////

The Glorification of the Virgin 1490 - 1495, Geertgen tot Sint Jans   Room 05 [Audio and Visual] <http://tour.boijmans.nl/en/3/>

『Mariのページ』「ロザリオの聖母」 <http://www.marinopage.jp/%e3%80%8c%e3%83%ad%e3%82%b6%e3%83%aa%e3%82%aa%e3%81%ae%e8%81%96%e6%af%8d%e3%80%8d-2/> 〔きちんと参照文献を挙げている立派なページ――(1) パトリック・デ・リンク著、神原正明監修、内藤憲吾訳 『西洋名画の読み方〈1〉』 大阪: 創元社 , 2007-06-10; (2) 『オックスフォ-ド西洋美術事典』 佐々木英也著(訳?)  講談社,  1989/06; (3)  高階秀爾監修 『西洋美術史(カラー版)』 美術出版社, 1990-05-20;  『西洋美術館』 小学館, 1999-12-10〕

mmeissen00 さんの『マニアな毎日』「ヘールトヘン・トット・シント・ヤンス そして宗教画入門1」(2008.5.18) <http://blogs.yahoo.co.jp/mmeissen00/53497817.html> 〔自撮りの貴重な画像とすぐれた解説〕

典拠が書いていないけれど、解説的には詳しいflicker の記事――

GEERTGEN tot Sint Jans - Virgin and Child

GEERTGEN tot Sint Jans.

(b. 1460/65, Leiden, d. 1490, Haarlem).

.

Virgin and Child.

1480s.

Tempera on panel, 26,8 x 20,5 cm.

Museum Boijmans Van Beuningen, Rotterdam.

.

This small painting of the Madonna depicts a fragile female figure holding her newborn together with a vanquished dragon. The artist indicates her floating, vision-like quality with the use of fantastic lighting and an army of angels in concentric circles. By arranging the choir of angels in a manner reminiscent of spheres, it is also expressed that the infant Jesus in the centre of the picture is the ruler of the Universe. With a sweeping gesture and a look of concentration, the infant is shaking two bells, as if to be in concert with the angel doing the same thing on the left side of the picture. They are definitely looking at each other, and since they are the only two doing this, the action has special significance: it shows the "conductor" Jesus in the role of the universe's prime mover. Thus the painting clearly expresses a concept formulated by St Thomas Aquinas, according to which Jesus created the harmony of the spheres..

.

In Geertgen's painting the three attributes of Mary (glory, sadness and joy) are represented by angels encircling the Madonna in three rings. The inner circle contains six-winged cherubs and seraphs. The angels of the second circle hold above the head of Mary the early Christian symbols of glorification, scrolls with the word "Sanctus" appearing on them three times. The rest bear the objects associated with the Passion: the cross, the crown of thorns, a spear, nails, a hammer, and a column. The outside circle presents a multitude of musical angels, symbolizing heavenly happiness. Here we can see nearly all of the instruments of the period: lutes, violas, double recorders, trumpets, drums, bells, horns, bagpipes, hurdy-gurdies, etc. The larger keyboard instruments are located in the corners; on the organ we can see the hand-operated bellows. Obviously, the painter did not intend to reproduce the image of a real orchestra, that is why he included instruments which were never used together...

<https://www.flickr.com/photos/130574000@N04/16112636870>


タグ:天使 聖母 Angel
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