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ウェブスターが1年生のときのヴァッサー大学のカタログをまた見てみる Vassar Catalogue for 1897-1898 When Jean Webster Was a Freshman [Marginalia 余白に]

ジーン・ウェブスターが1年生のときのヴァッサー大学の便覧 The Thirty-Third Annual Catalogue of Vassar College をまた見てみました。寮のこととか書いてないかなあと。

  68ページから始まる "The College and Its Material Equipment" という章の冒頭の概説と、一項目の Main Building の記述を書き写しておきます。――

THE COLLGE AND ITS MATERIAL EQUIPMENT. (大学とその設備)

     The College is situated near the city of Poughkeepsie, which is on the Hudson River Railroad, 73 miles from New York.  Electric cars run regularly to and from the city.  The Western Union Telegraph Company has an office in the building.(大学はポーキプシー市近郊に位置する。ポーキプシーの駅はハドソン・リヴァー鉄道路線にあり、ニューヨークから73マイル(約120キロ)。電車が市とのあいだを往復して定期的に走っている。校舎内にウェスタン・ユニオン電報会社のオフィスがある。)
     The College buildings comprise to the Main Building, a structure of five hundred feet long, containing students' rooms, apartments for officers of the College, the chapel, the F. F. Thompson library, and office; Strong Hall and Raymond House, residence buildings; the Vassar Brothers' Laboratory of Physics and Chemnistry; the Museum building, containing the collections of Natural History, the Art Galleries, the Music Rooms, and the Mineralogical and Biological Laboratories; the Observatory; the Alumnae Gymnasium; the Conservatory; houses for the President and for Professors; and various other buildings.(大学の建物は――メイン・ビルディング(本館)(幅500フィートの建物で、なかに学生の部屋、大学職員の住居、チャペル、F・F・トムソン図書館、事務室がある)/ストロング・ホールとレイモンド・ハウス(寮棟)/ヴァッサー・ブラザーズ物理化学実験棟/美術博物館(博物学の収集物と美術ギャラリー、音楽室、鉱物生物学研究室を含む)/校友体育館/温室/学長と教授の住宅/その他種々の建物からなる。)

             The Main Building (本館)

     This building is warmed by steam, lighted with gas, and has an abundant supply of pure water.  A passenger elevator is provided.  Every possible provision against the danger from fire was made in the construction of the building.  In addition to this there is a thoroughly equipped fire service, a steam fire engine, connections and hose on every floor, Babcock extingushers, and fire pumps.(この建物はスチーム暖房、ガス照明で、豊富な真水を貯蔵している。エレベーター備え付け。火災の危険に対するあらゆる可能な対策が建物の建造においてとられている。これに加えて、完全装備の消防隊[? どこに?]、蒸気式消防車[? どこに?]、各階ごとの連結器とホース、バブコック消火器、消防ポンプがある。〔よくわからんです〕
     The students' apartments are ordinarily in groups, with three sleeping-rooms opening into one study.  There are also many single rooms and some accomodating two students.  The rooms are provided with necessary furniture.  The construction of the building is such that even more quiet is secured than in most smaller edifices.  The walls separating the rooms are of brick, and the floors are deadened. (学生の部屋は通例複数室で、三つの寝室が一つの書斎にむかいあっている。個室も数多くあり、また学生二人にむく部屋もある。部屋には必要な家具が備わっている。これより小さな建造物以上にずっと静穏が確保されるように建物はつくられている。部屋を分ける壁はレンガ材で、床は防音にされている。) 〔Thirty-Third Annual Catalogue of the Officers and Students of Vassar College, Poughkeepsie, N. Y.: 1897-98 (Poughkeepsie: A. V. Haight, 1897), pp. 68-69 <http://www.archive.org/stream/annualcatalogue00collgoog#page/n717/mode/2up>〕

  ということで、『あしながおじさん』2年生10月の手紙に描かれた3人の部屋割りはみごとにこの記述にあっていると思われます。

Daddy-Long-Legs(Century,1912)100.jpg

  右下の Corridor (廊下)がどうやら線で示されているところがわかりにくいところかもしれません。たぶん Study だけが廊下に面していて、そこから個人のベッドルームに分かれるのでしょう(自信99パーセント)。

  ちなみに、このあと1893年につくられた100人収容の寮、ストロング・ホールの記述があって、「一人部屋と、二人用の3室からなるスイートからなる」 (It is arranged in single rooms, and in suites of three rooms for two students)、と書かれています。あと、こちらには食堂の記述があって、建物の北の部分に2階分の天井の高さのダイニング・ルームがある (The dining room, the height of which extends through two stories, is at the north end of the building" と書かれています。女子学生のおしゃべりでうるさい食堂のモデルはこの建物のものなんですかね。

  あと、冒頭の Electric cars というのは、いまはやりの電気自動車ではもちろんなくて(といってもガソリン自動車の前にすでに電気自動車は存在していましたけど)、train とは区別される street car というか tram というか、路面電車みたいなものだったのではないかと思います(今日アメリカには一部都市をのぞいて市街電車はなくなっていますけれど、第一次大戦前まではけっこうあったそうで)。 ちょっと調べてみないとわかりませんけれど。・・・・・・とりあえずウィキペディアの記事「アメリカ路面電車スキャンダル」参照。

    あ、それとも the city というのはニューヨーク市のことを指しているのかしら。昔の路線図を調べてみねば。


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morichanの父

kaoru さま、nice ありがとうございました。
by morichanの父 (2010-03-04 23:00) 

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