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スティーヴンソンの手紙 Letters of Robert Louis Stevenson [Marginalia 余白に]

Stevenson_vailima.jpg 
中央右奥がロバート・ルイス・スティーヴンソン (1850-94)

スティーヴンソンがサモアのヴァイリマの村で急逝する1894年に刊行が始められたエディンバラ版 the Edinburgh Edition の全集 The Works of Robert Louis Stevenson  〔「スティーヴンソン全集 Works of Robert Louis Stevenson」参照〕は、友人のSidney Colvin とCharles Baster の編集により Chatto & Windus 社から5年をかけて1898年までに28巻を刊行しました(当初全20巻の予定だったようです)。この全集の完結後の1899年には、Sidney Colvin 編集の書簡集が、同じ装丁で同じ出版社から出されていることが、調べてみるとわかりました。

  アメリカのスクリブナーズ版の the Thistle Edition 〔「スティーヴンソン全集(アメリカのアザミ版) The Thistle Edition of Robert Louis Stevenson's Works」参照〕は、エディンバラ版の1年後の1895年から出始めたので、当初どういうプランがあったのかわかりませんが――あるいは、全体の統一的タイトルが欠如していたのが幸いしたのかとも思われます――この新しい書簡集を同じ1899年に、第23巻・24巻として収録した、というのが事実のようです。

  いずれにしても、予約制で刊行されたエディンバラ版の本体では、書簡集としては、第24巻の Correspondence に収録されている VAILIMA LETTERS (xx + 348pp.) と、25巻の History に収録されている LETTERS FROM SAMOA だったのに対して、同様にアメリカで予約制で出版されたアメリカのシッスル(アザミ)版では、23巻・24巻として新しいコルヴィン編の書簡集が配本されたのでした。――

XXIII. [Letters I] [Letters and Miscellanies of Robert Louis Stevenson]  Letters to His Family and Friends, Selected and Edited with Notes and Introduction by Sidney Colvin I  (1899)  443pp.  Rpt. 1911.


XXIV. [Letters II] [Letters and Miscellanies of Robert Louis Stevenson]  Letters to His Family and Friends, Selected and Edited with Notes and Introduction by Sidney Colvin II (1899)  465pp. incl. Index

 

  ということで、ジュディーが2年生の8月中旬にロック・ウィロー農園から出す手紙に引かれている、スティーヴンソンの手紙の文句の出典は、ジーン・ウェブスター/ジュディー・アボットの購入したスティーヴンソン全集との関係で考えると、イギリス版ではなくて、アメリカ版だったと仮想的に結論する次第です。

  この1899年刊行の書簡集第2巻には、ヴァイリマ村のスティーヴンソンの住居の写真やデッサンも掲載されていました。――

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